こんなもの作りました テニス部の得点板

今回の工作は、平成17年1月にしたものです。井芹中学校のテニス部に、得点板を二つ作成しました。いつか注文があるかもしれませんので、記録を残します。作成方法は簡単ですから、皆様もいかがですか。

平成17年1月4日、今年最初の出勤。職員室のストーブで雑談をしていたところ、テニス部担当のT教諭が話し掛けます。聞けば、テニス部用に得点板が欲しいと言います。審判台に載せて使用するもので、手にはその図面も持っています。彼が思っていることは、「校長は工作が得意だ」というのではなく、「校長は暇なんだ」ということです。おまけに、二つ欲しいと図々しいことを言います。この後、校長室は木工室に変身したのです。

できるだけ安価に作るのが、私のモットーです。板は拾った物で、プラ板は貰った物を活用します。最初はベニヤ合板(コンパネ・厚さ9mm)から4枚切り出します。サイズは縦25cm横50cmで、これを4枚です。そして、二枚ずつを蝶つがいでつなぎます。
次に得点を示す板ですが、昨年調理場からもらった白のプラ板を利用しました。サイズは縦20cm横15cmで、これを16枚です。点数は、1・2・3・Aを4セット描きます。数字型紙は10年以上前に作った、日めくりカレンダーの数字です。久しぶりに役に立ちました。

さて、一番最後まで悩んだのが、得点の掲示方法です。これには、めくり式、フック式、ポケット式の三種類があります。いづれも一長一短あります。最初めくり式を考えましたが、金属の輪(リング)が作れません。ハンガーを利用しても必ず壊れます。T教諭に修理する技術はありません。ポケット式も考えましたが、これは斜め方向から数字が見えないという欠点を持っています。そこでフック式にしました。掲示方法はL金具を取り付けるだけですが、得点を収納する場所が必要になります。

得点板は折りたたみ式にして、仕上げは水性塗料(青)を塗りました。本人は緑といいましたが、学校に緑色のペンキはありません。学校に出勤しても工作の日々が続き、自分の仕事ができません。しかし、生徒のために一生懸命頑張るT教諭に不平は言えないのです。辛い立場です。

1月7日の朝、固定用の金具(アオリ止め)を取り付けて完成しました。材料費は金具代230円で済みました。心配なのは、渡したときのT教諭の感想です。にっこり笑って感謝するのか、それとも欠点を捜して不満をもらすのか。