竹炭  道具を組立てる ■ その3

炭焼きに必要な品物がそろいましたら、実際に組立ててください。

オイル缶にふたはスムーズにかぶせることができるでしょうか。ブリキ板でつくったふた(空気の調整用)は、穴をふさぐことはできましたか。この上から完全に土や砂をかけますので、隙間が大きいと缶の中に入ってしまいます。オイル缶の穴とふたに開けた空気穴は、反対側(対角線上)に位置することになります。

煙突の具合はいかがですか。最後に土をかけることになりますので、この煙突はすぐにはずせなければなりません。炎の動きを説明します。竹の上に着火した炎は、下方へ燃えることになります。次第に下へ火が移り、煙も下の穴から煙突を通り逃げていきます。オイル缶の中で、空気の対流が起きます。

小中学生のみなさんや若い先生方はご存知ないと思いますが、昔、私の子どもの頃(40年前)に「石炭風呂」がありました。上から火をつけ、着火したらどんどんうちわであおぎました。するとまあ不思議、炎は下へ燃えるではありませんか。同じ原理で、この炭焼きは行われます。