竹炭  竹の入れ方 ■ その4

 その1   その2 

炭焼き道具も完成しましたので、竹の入れ方を説明します。竹の切り方は、最後に説明。

その1 オイル缶の底に数本の竹を置きます。これは、空気の流れを良くするために底に敷いたものです。この上に竹を並べることになります。今回の実験では、この竹は焼けていませんでした。

その2 炭となる竹を並べますが、缶の底の穴(煙突口)に近いところから並べてください。穴に対して垂直に並べて行きます。その1と同様、空気の流れを良くするためです。一列は、写真のように並べたらいかがでしょうか。このとき竹が倒れやすい状態ですから、缶の底に何か置いて傾ければ作業の能率が上がります。

 その3   その4 

その3 あとは長さをそろえた竹をつめていきます。このとき、節の部分は上になるように置けば、燃えやすいと思います。火力は上が強いからです。こんなに入れて大丈夫かなと思われるでしょうが、どんどん入れます。

その4 完全に竹を入れた状態の写真です。竹の長さはどれだけにすればよいかということになりますが、オイル缶のふちから3〜4cm下になるようにしてください。これは、着火のために新聞紙や小枝等を置きますし、燃えている途中でふたを閉めるからです。缶の底に置いた竹の厚みも計算に入れます。たとえばオイル缶の深さが32cmであれば、竹の長さは27cm程度となります。

竹の切り方
○ 普通の竹炭は、孟宗竹(もうそうちく)を利用します。長く放置された竹は、ときおり虫食い状態の物がありますから、それらは使用しないでください。また切ってすぐの竹は水分が多く、使用できません。半年ほど乾燥させた竹がいいかもしれません。竹の種類も多いですから、いろいろ実験するのも楽しいと思います。できるだけ記録を残すことが重要です。
○ 私が使用したオイル缶は、深さが32cmでした。そこで27cmの長さで孟宗竹を切断しました。次にナタで縦に割ります。幅は4〜5cm程度にそろえ、節にあるでっぱりもナタで取ります。これは、オイル缶の中により多くの竹を入れるためです。実際にやってみれば分かることですが、どんなに竹を詰め込んでも、体積も重さも半分程度になります。