百間石垣 〜 ひゃっけんいしがき

お城全体が、石垣の集合体ですから珍しくもありませんが、ここだけ石垣に名前がついています。一間は1.8mですから、百間石垣は180mになります。加藤清正の重臣・飯田覚兵衛が築いたといわれています。高さは、約五間(9m)です。

この石垣の上は、二の丸公園の北、「催し広場」になります。下から見ると高く感じませんが、上から覗くと結構高く感じるものです。ここは熊本城の北、埋門と三の丸駐車場の間になります。

言い伝えによると、ある年の正月、三東弥源太という若者が家老の長岡監物邸のしめ飾りを盗んで逃げるとき、「えーもさいさい」とばかりに、この高い石垣から後ろ向きに飛び降りたそうです。それ以来、熊本では思い切った事をするときの例えに「百間石垣後ろ飛び」という言葉が使われるようになったそうです。