くらがり門

くらがり門は、天守閣のすぐ下、南側になります。本丸と午砲台に囲まれた場所です。このL型の石垣の上には大きな建物「本丸御殿」がありました。ですから、門と通路は床下の地下道になり、真っ暗だったとおもいます。そのため、くらがり門と呼ばれていました。ここから先は城の心臓部です。

平成11年10月6日に熊本城に行きました。修学旅行生が天守閣に向かっていましたが、この急な曲がり道を見て何を思ったでしょうか。本丸御殿は明治10年の西南戦争で、突然の火災で天守閣とともに焼失しました。当時は貴重な文化財という発想はなかったのでしょうか。

このとき、本丸御殿の発掘調査が行われていました。基礎石や瓦の破片、そして焼けた灰の跡が見られました。やがて新しい事実も発見されるでしょうから、楽しみにしておきます。何年後かには、本丸御殿も建造されると思います。これも楽しみです。