学校の緑化活動   種まきの土を作る 

種まきの土は、何でもいいようです。山北小学校に勤務していたときは、運動場の山砂に種をまきました。もちろん畑の土がいいのですが。園芸店に行けば、専用の土が販売してあります。しかし、学校では5000株以上が必要ですから、贅沢はできません。下の写真は、黒土と赤土です。2トントラック一台分を購入します。どちらも山から掘り出した土のため、石のように硬いものが混ざっています。

黒土        赤土

 

畑土、黒土、赤土、山砂といろいろありますが、赤土は固まって水はけが悪くなります。山砂は水はけが良すぎて、すぐに乾燥します。私の場合、黒土や畑土にモミガラを入れて混ぜました。空気の流通もよくなり、土が固まらないからです。最近は田んぼに行っても、モミガラやワラがありません。時代の変化というよりも、農業機械の進歩ですね。

畑土とモミガラ    混ぜた状態

 

学校では畑土が手に入りにくいことが多いので、プランターの古い土を利用する方法もあります。ただし、草の種が混ざっていますから、花の芽が出たときに草の芽も出ます。

発芽の条件は水と温度ですから、土にお金をかけるよりも、種まきの時期を配慮すべきです。春まきと秋まきの二種類がありますが、これは植物の原産地による違いです。「千駄の肥えより一時のまき時」という諺を聞いたことがあります。この意味は、たくさんの肥料をやることよりも、種まきの時期が大切であるということです。

日当たりのよい場所に育苗箱を並べれば、4月上旬あたりから発芽の温度が確保できそうです。一般的な発芽温度は、20℃から25℃が目安になります。