平成15年度講入学式式辞 

入学式には、新入生だけでなく、在校生と全職員が参加します。同時に、新入生保護者と地域の来賓も見守っています。聴衆の年令幅が広いため、しかも公の場であるために、単調な内容となってしまいます。本校へ着任したばかりですから、校訓を題材としました。

 

校庭の木々の若葉が春の光を浴び、春本来の香りの良い季節となりました。本日ここに、日頃より本校教育にご理解とご協力をいただいております、ご来賓の皆様方多数のご臨席を得て、入学式が行われますことを、心から感謝申し上げます。

さて、131名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。いよいよ皆さんは、今日から創立16年目を迎える井芹中学校の生徒として、第一歩を踏み出したわけです。これから始まる中学校生活はわずか三年間ですが、私はこの三年間というものは、自分の生き方を考える最も大切な時期ではないかと思います。

本校の校訓は、「清明・剛毅・進取」と定められています。
清明とは、明るく楽しい学校生活を送るための心構えです。相手の立場を考え、思いやりの心で仲間と接し、多くの友人を作ってほしいと願っています。
剛毅とは、心身ともにしっかりして物事に屈しないような強い意志を示します。勉学に、そしてスポーツに目標を持って努力してほしいと思います。皆さんは三年後に、進路を決定しなければなりません。継続は力なり。日々の積み重ねが大事です。
進取とは、進んで事を成すことです。日々の生活の中に、皆さんが時間をかけて挑戦するものを探してほしいと思います。人は生まれたときから知的な欲求を持ち続けるといいます。興味・関心があることは、積極的に学んで欲しいと願っています。
中学校への入学を機会に、校訓「清明・剛毅・進取」の持つ意味を、それぞれで考えてください。

保護者の皆さまに申し上げます。お子様のご入学、誠におめでとうございます。本日より131名の大切なお子様をお預かりいたします。三年の歳月をかけて、知・徳・体の調和のとれた人に育てていくために、全職員が力をあわせ努力いたします。
また、家庭と地域と学校が一体となって連携を深めていけば、お子様の能力を伸ばし、教育活動は充実したものになると信じています。皆様方のご理解とご協力をお願い申し上げ、式辞といたします。

平成15年4月9日 熊本市立井芹中学校   校長  福井 俊介