● 山北小学校講話記録 

全校集会や儀式での講話は、大切な校務の一つです。このページでは、山北小学校での講話を紹介します。新しい学校でも使える内容があるかもしれません。平成12年度から平成13年度までの内容になります。

平成12年度

04月  原倉の放牛地蔵
玉東町原倉本村にある、僧・放牛が建立した地蔵の話をしました。西南戦争で官軍の大砲に当たってしまって、胸から上が破壊されている地蔵です。地域の方が大切に保存してきた訳を話しました。地域の誇りです。

06月  上白木の薩軍兵士の墓
玉東町上白木に、薩軍兵士三名のの墓があります。西南戦争のさなか、西安寺での戦いで傷ついた兵士たちの墓です。この三名を三ヶ月間手厚く看病した、地域の方の話を中心に生命尊重ということでまとめました。自宅にかくまっての命がけの行為であるが、すばらしい人が山北にいたという証でもあります。

07月  人権週間
本校では7月と12月の二回、人権週間を設定しています。そこで7月は、いじめの話と言葉の暴力の話をしました。どちらも立場の弱い人に対する行動であり、人として許されない行動であることを伝えました。

10月  算数教室
手品ではありませんが、子どもたちにとっては興味がわく題材と思います。一つは、メビウスの帯です。半回転や一回転させた帯をつかって、実際にハサミで切ってみせました。二つ目は、誕生日の一致です。移動黒板に1月から12月までを書き、その下に自分たちで何日かを書き込みます。すると学年ごとに誕生日が一致する人がいます。不思議なことですが、30人もいれば的中します。

11月  ちょんかけごまの実演
お得意のこまの実演を、子どもたちの前で披露しました。中国のこま、肥後こま、竜鼓、綱渡りごま、そしてちょんかけごまです。広々とした体育館で実演するのも、実に楽しいものです。子どもたちが喜ぶ姿は最高です。

12月  算数教室
二回目の算数教室です。中学校の国語の教科書に出てくる、お婆さんと若い女性のだまし絵を紹介しました。一生懸命見てくれました。二つ目は、指を使って何月何日の曜日を当てるものです。絵に書いて教えましたが、小学生には難しかったようです。

01月  生徒指導
本校の子どもたちが、複数の公園で落書きをしました。マジックでびっしり書いてあり、その対応に追われました。子どもたちを学習センターに集め、公共物へのいたずらをやめるように訴えました。その後は落書きも収まり、ホッとしています。

02月  性教育
以前聞いた話を、分かりやすく説明しました。胎児は母親の血液から栄養を貰っているのに、なぜ母親とは異なる血液型になるのでしょうかというものです。どこの場面で血液型が変化するのかという謎があります。実は、その理由が分かりません。

03月  一年間の歩み
今年最後の集会だったので、山北小学校の一年間を振り返りました。パソコンとプロジェクターを使って、行事の写真を投影して見せました。子どもたちの頑張りをほめ、来年も努力するよう呼びかけました。

平成13年度

04月  ボランティアのすすめ
パソコンで写真を見せながら、玉東町でボランティア活動をしている方々を紹介しました。例えば「玉東町竹炭の会」が川の浄化を目的として、竹炭を川の中に沈めていることなどです。このほか婦人会の肥料つくりや、福祉関係の活動があります。子どもたちにもボランティアをするように語りましたが、まだ行動には移さないようです。

05月  忘れ物をしないために
山北小学校の課題の一つとして、忘れ物が多いことが挙げられます。遠距離通学と不審者が多いため、取りに帰らせることは不可能です。そこで、忘れ物をしないためにはどうしたらいいかと、その対策を話しました。私のノートも見せました。メモを取ったり、寝る前に必ず次の日の準備をするなど話しました。学級便りも机の前に貼っておくように言いました。

07月  人権旬間
人権についての話をしました。国連での人権宣言や、熊本県の取組みを紹介しました。また6年生が修学旅行へ行き、平和学習をしましたので、語り部の方の話もしました。

09月  バリアフリーの
福祉に関しての講話になりました。玉東町は、高齢者のための福祉が充実しています。しかし、生活体験が少ない子どもたちには、まだ理解していない部分もあるようです。そこで、パソコンのキーボードや、シャンプー容器などを見せて解説しました。そのような場面で困った人がいたら、思いやりの心で手伝うように頼みました。

10月  算数教室
昨年に引き続き、算数教室を開催しました。今回は、パズルが中心です。十字形や三角形、長方形や金魚の形から正方形を造ろうというものです。大きめの厚紙で作った物に、マグネットシートを貼っておきました。簡単なものは実際にやって見せましたが、ほとんどは希望した児童にさせました。三平方の定理などにもこの方法があります。

12月  人権旬間
人権の意味について話をしました。昨年の内容と前半は同じでした。山北小学校に来て二年が経過したのですが、いつも子どもたちに言い続けたことは、人と人のつながり・心と心のふれあいは大切にしようということです。山北小学校の子どもたちは、地域の方に大変お世話になっています。