◆ 宮原町・郡代御詰所眼鏡橋 

場所 郡代御詰所眼鏡橋(ぐんだいおつめしょめがねばし)の所在地は、八代郡宮原町大字宮原です。熊本市から国道3号線を南下して宮原町へ行きます。宮原町から役場前を通過して、国道443号線を東へ進みます。やがて右手に川沿いの公園のような場所に出ますが、桜並木の中にこの石橋が見えます。国道沿いですから、分かりやすい場所です。

欄干も親柱もない、輪石だけの橋といった感じです。この単一アーチの石橋は天保年間に架けられたものですが、石工はわかりません。橋の長さ12m、幅2.9mの石橋は、保存のために通行禁止となっています。下を流れる川は、氷川大堰用水路になります。もとは200m下流にあったこの橋は移転復元され、宮原町指定文化財になっています。なお橋の名前「郡代御詰所眼鏡橋」については下記の宮原町教育委員会設置の説明書きをご覧ください。 種山の 技術伝えん 橋を架け

なお、国道をはさんで近くに明神社眼鏡橋もあります。

郡代御詰所眼鏡橋  当地点より約200m下流にこの石橋があった。八代郡代(幕府直轄の警察・租税・民生をとりあつかう役人)の詰所(役人が勤めている所)のたもとに石橋があったので「八代郡代の御詰所のめがね橋」言われてきた。宮原町の昔は八代郡の行政的中心地であり、参勤交代の通路になっていて河原町(竜北町)とともに在町を形づくっていた。
天保12年(1842)ごろ、八代郡代の愛敬某という人が、井出明神から上流に向かって道路を開発したため、宮原町は発達した。この石橋は種山から歩いてきて上宮(かみみや)に渡る大切な橋であった。
昭和54年4月、一の井出用水路改修のため当地点に移転復元された。 宮原町教育委員会