◆ 矢部町・浜町橋 

場所 浜町橋(はままちばし)の所在地は、上益城郡矢部町下馬尾です。浜町の商店街入口といった感じです。御船町から国道445号線を東に進み、矢部町へ入ります。矢部町立浜町小学校の近くに、下馬尾交差点があります。その信号側に浜町橋があります。交差点にはお寺があり、正福寺といいます。近代的な手すりが付いているため、とても石橋とは思えません。

 

この石橋は江戸時代のもので、天保4年(1833)に架けられたものです。有名な石工・岩永三五郎が造った、単一アーチの石橋です。橋の長さ14.4m、橋の幅3.6m、高さ6.4mの造りで、橋の上はアスファルトで舗装してあります。眼鏡橋の景観を損ねないように、全く同じような方法で二倍近くに広げてあります。上の写真で白く見える部分が、新しく拡幅された橋になります。路面は舗装され、現役の橋として利用されています。橋の上からは、石橋のイメージがありません。

 

この写真は、新しく拡幅された部分を撮影したものです。輪石で造るアーチは完全に古い橋の曲線に合せてあります。拡幅したときに補強したとはおもいますが、大型バスの通行にも耐える強度があります。