◆ 矢部町・聖橋 

場所 聖橋と書いて、ひじりばしと読みます。聖橋の所在地は、上益城郡矢部町野尻です。御船町から国道445号線を東に進み、矢部町へ入ります。途中で国道218号線になり、矢部高校の前をさらに東へ進みます。途中で鉄骨の橋を渡りますが、その橋の左側に平行に架けられています。ここは、県道141号線と国道218号線が交わる場所になります。橋の下を流れる川は、笹原川です。

 

 

この石橋は、天保3年(1832)に架けられたもので、単一アーチの大きな石橋です。浜町橋よりも一年前に完成し、橋の長さは35mと長いものです。当時としては村人も驚き、感謝したに違いありません。橋の幅5.0m、高さ12mの造りで、橋の上は当時のままの状態です。石工は浜町橋と同じく、岩永三五郎です。現在、この橋は利用されていません。

さて、矢部町には滝が多くあります。バイクを停めて撮影したこの場所も、頭上から水が落ちていました。聖橋の近くには、聖滝があり、展望所も設置されています。また、途中の上畑という集落には、放牛石仏第98体もありますので、帰宅途中に訪問しました。この橋を訪問したのは、平成16年1月3日のことでした。