◆ 鏡町・鑑内橋 

場所 鑑内橋(かんないばし)の所在地は、八代郡鏡町内田です。熊本市から国道3号線を南下して竜北町へ行きます。氷川にかかる氷川橋を過ぎたところに交差点がありますので、ここで右折します。この道は県道156号線で、JR鉄道線路を越えれば、鏡町になります。さらに直進すると、県道14号線と交わります。この交差点近くに、産交バス停「鏡四ツ角」があります。県道から路地に入れば、鑑内橋があります。

街中の静かなたたずまいを見て、宇土市の船場橋を思い出しました。大きさも雰囲気も似通ったものを感じます。この単一アーチの石橋は、文政13年間に架けられたものです。橋の長さ7.2m、幅2.8mの石橋は、保存のために通行禁止となっています。鑑町指定文化財になっています。橋のたもとに、鏡町教育委員会が設置した詳しい説明書きがありました。

鏡町指定文化財建造物「鑑内橋」  この橋は、文政13年(1830年)頃、種山の名石工、岩永三五郎が造ったといわれており、現在町内に残っている唯一のめがね橋です。橋の長さは7.2m、幅2.8m、径間5.5mです。鏡(鑑)町と内田村を結ぶところから鑑内橋と呼ばれ、江戸時代には八代〜松橋間を結ぶ下往還の要所であった。
明治10年の西南の役に日奈久南の洲口に上陸して北上する官軍の斥候と、熊本城攻めの薩軍から派遣され南下する斥候とが初めて出合った所で、その情報によって薩軍は氷川の線に陣地をかまえ両軍が戦いを交えました。石橋の老朽化に伴い平成6年(1994)3月に修復されました。 
平成6年3月31日 鏡町教育委員会