◆ 豊野町・三由橋 

場所 三由橋(みつよせばし)の所在地は、下益城郡豊野町大字下郷です。熊本市から向かうには国道3号線を南下して、松橋町へ入ります。さらに国道218号線を利用して豊野町へ進みますと、県道32号線(高架)と交わる場所へ来ます。左折して県道32号線に上り、すぐに右折(南へ)します。そこから2kmほど南下すると、県道沿いに石橋があります。

この橋は、種山(東陽村)出身名石工岩永三五郎によって、文政13年(1830年)に架けられました。橋の長さ21.6m、橋の幅3.2mの単一アーチの眼鏡橋です。豊野町指定の文化財ですが、現在も町民の生活路として使用されています。
欄干や手摺りが改修されていて、拡幅されたようです。輪石と壁石は築造された当時のものです。豊野町教育委員会設置の案内板を紹介します。

三由橋  この眼鏡橋は種山(東陽村)産名石工岩永三五郎の築造と伝えられ、文政13年(1830年)に架けられた三五郎当時28才青年時代の作で九州の石橋文化を作り出す出世作の一つですばらしい哲学と芸術的価値を備えた貴重な文化財である。彼の偉業を永く称え我々の村づくりに哲学的な発想を促すため大切に愛護しましょう。
昭和56年11月吉日改修に当たって  豊野町教育委員会