◆ 田浦町・門口眼鏡橋 

場所 門口眼鏡橋(もんぐちめがねばし)の所在地は、葦北郡田浦町大字田浦になります。国道3号線を南下して、八代市赤松トンネルを通過します。やがて田浦町役場手前に大きな交差点がありますので、左折して田浦中学校の前を進みます。この路地を少し歩いていくと、橋本眼鏡橋が現れます。そして、更に200mほど川に沿って進んでいくと門口眼鏡橋です。途中にはお寺があります。

 

この橋の架橋年代は特定されておらず、幕末と思われます。長さ9.7m、巾3.6mあり、規模は橋本眼鏡橋と同じです。現在も利用されていて、車も通れます。橋の上はコンクリートで固められ、新しい欄干が取り付けられていました。ところで、一番上の写真でもわかるように、橋のたもとにもう一つのかわいい石橋があります。門口石橋は、田浦町指定文化財となっています。説明書きがありましたので紹介します。

門口眼鏡橋
この橋は、橋本眼鏡橋と同じく、幕末に田浦手永の会所と檜前家(総庄屋)の菩提寺(空寂院)に通じる眼鏡橋として架けられたもので、肥後の著名な石工として知られる種山(現在の八代郡東陽村)石工が中心となって作ったものと考えられている。種山石工の中には、岩永三五郎や橋本勘五郎の名工がおり、代表的な作品として通潤橋(矢部町) 西田橋(鹿児島) 二重橋(東京)などがある。
形状 [長さ] 9.7m  [高さ] 3.9m  [径間] 8.0m  [巾] 3.6m
昭和55年3月19日  田浦町教育委員会