◆ 御船町・門前川眼鏡橋 

場所 門前川眼鏡橋(もんぜんがわめがねばし)の所在地は、熊本県上益城郡御船町木倉にあります。国道445号線に沿って、御船町へ入ります。御船町の中心地から左折して、県道221号線を進みます。御船町中心街からこの門前川眼鏡橋までは、たいした距離はありませんが、県道から見えないために見過ごしやすい場所です。目印は木倉小学校、あるいは熊本バス停「木倉小学校前」になります。

この橋は文化5年(1808)に架けられた、小さなアーチ橋です。橋の長さは7mで、上反りになっています。道路よりも輪石が高いため、壁石は少なくして高さを抑えてあります。二つの道をつないでいますが、いづれも上り坂で渡ることになります。門前川に架けられたこの石橋は、菊池川流域で活躍した仁平を中心とする石工たちの作品ということです。御船町指定の文化財になっています。

石橋の特徴は、輪石をそれぞれ楔(くさび)の石でとめていることです。これは植木町の豊岡眼鏡橋などにも見ることができます。石橋ができて200年目を迎えようとしていますが、現在も通学路として利用されています。