◆ 菊陽町・入道水眼鏡橋 

場所 入道水眼鏡橋(にゅうどうすいめがねばし)の所在地は、菊池郡菊陽町大字津久礼の「菊陽杉並木公園」です。JR三里木駅の近くになります。本来は菊陽町原水の入道水天満宮前にかけられていましたが、平成12年に解体され、菊陽杉並木公園に移設されたものです。最初は原水にでかけましたが、天満宮には新しい橋が架けられていました。ゲートボールをしていた近所の方にたずねて、ここにあることを知りました。平成14年9月21日のことです。上の写真は、天満宮と新しい橋です。

移設された眼鏡橋は、公園のスポーツ広場の北側に位置します。ハス園に架けられていました。これが捜し求めた石橋ですが、全く異なる形になっていました。本来は長さ8.2mでしたが、二倍ほどの長さに作り変えられています。壁石、欄干、石畳は新しい物で、輪石部分だけが保存されています。昭和55年2月26日に、菊陽町指定の文化財になっています。次の文は、菊陽杉並木公園に設置されていた説明書きです。

入道水眼鏡橋  この眼鏡橋は、本来、菊陽町原水を東西に流れる瀬田上井出の入道水菅原神社参道に架けられていました。しかし、時代とともに上井出の水量が増加したため、大雨時には眼鏡橋周辺の水害がたびたび発生しました。これにより県営上井出地区ため池等整備事業が実施され、それに伴い、崩壊の危険が生じた眼鏡橋の取扱いについて県・町・地元・町文化財保護委員会で協議しましたが、現地保存が不可能と判断され、平成12年11月28日にやむを得ず一時解体しました。また、復元についても場所・方法等を慎重に協議しましたが、現地での復元が困難となり、文化財としての活用を考慮して当地に復元しました。なお、復元の際に壁石と欄干を新設していますが、特徴である真円に近いアーチ部は昔のままの姿をしています。