◆ 鹿北町・女田橋 

場所 女田橋(おなだばし)の所在地は、鹿本郡鹿北町大字岩野字西栗瀬です。地図上では、「瞑想の森公園」を探したほうが早いでしょう。熊本市から国道3号線を北上し、鹿北町に入ります。右手に広い町グラウンドがありますから、そのすこし先に公園入口があります。大きな看板から左折して、公園に入ります。この橋は一番奥に設置されていますが、そばにある大きなつり橋が目印になるかと思います。

女田(おなだ)というのは、鹿北町女田という地名です。平成7年に保存のため、ここへ移設されました。橋の長さ11.7m、橋の幅4.8mのこの橋は、大正3年(1914)に架けられました。架橋した石工は、筑後の人のようです。完全な形でここへ移設されたのではなく、円弧の部分だけのようです。橋面は一部階段にもなっていて、作り変えられたと思われます。昭和49年11月17日に鹿北町指定文化財になっています。

石橋とは別に、大きなつり橋が印象的でした。下を流れる川の中では何人かの人が、魚釣りを楽しんでいました。国道から近い場所に、このような広々とした公園があり、親子連れで弁当を広げたい場所です。記念碑の内容を紹介します。

女田橋移転記念碑  この眼鏡橋(町指定文化財)は大正3年(1914)、筑後の石工により築造されたものといわれ、鹿北町女田地内の県道に架設されたもので、橋長11.7m、幅員4.8mあり、円に近い弧を描き、近代的な美しさをもった眼鏡橋である。平成2年7月2日の未曾有の大水害により、岩野川支流男岳川の災害復旧助成事業によって、やむなく撤去せざるを得なくなった。ここに先人の偉業を偲ぶため、ぜひ保存したいとの要望があり、熊本県によって円弧の部分を移築したものである。
平成7年3月  鹿北町教育委員会