◆ 砥用町・大窪橋 

場所 大窪橋(おおくぼばし)の所在地は、下益城郡砥用町大窪です。松橋町から国道218号線を東に進み、砥用町へ入ります。豊野町を過ぎて砥用町大窪に来ますと、右側に宇城消防署東分署の建物があり、その先から右折します。50mほど先の小さな川に架かっています。

この橋は嘉永2年(1849)に架けられた、単一アーチの石橋です。砥用町の指定文化財になっています。橋の長さ19.3m、橋の幅2.7m、高さ6mの造りですが、アーチが高くもり上がっています。惣庄屋・篠原善兵衛と石工・新八によって建設されました。周辺は水田地帯で、当時は村人にとっては重要な橋だったと思います。橋の近くには桜が植樹されていますから、春の景色はすばらしいようです。

平成11年11月付けの砥用町・砥用町教育委員会設置の案内板には次のように記されています。

砥用町指定文化財 「大窪橋」
大窪橋は嘉永2年(1849年)惣庄屋篠原善兵衛と石工新八により架橋された。橋長19.3m、橋幅最大2.90m、橋幅最小2.70m。1.他橋にみられない大窪橋の特徴は円の中心が常水面下であるため両基盤の中心角が157.40度です。 2.中央高が単一拱(町内の眼鏡橋)としては平地架橋では限界のものであります。