◆ 三加和町・六四郎橋 

場所 六四郎橋(ろくしろうばし)の所在地は、玉名郡三加和町大字東吉地です。熊本市から国道3号線を北上して、山鹿市から国道443号線を利用する方法があります。あるいは山鹿市から県道195号線を通り、平山温泉の石橋をいくつか見学して三加和町に入る方法もあります。いづれにしても六四郎橋は、県道195号線、194号線、4号線が交わる場所にあります。この交差点のそばに「歴史と文化のふれあい広場」がありますが、その広場の右手にあります。

この石橋は大正4年(1915年)に、石工・小山世作と一松によって架けられた単一アーチの石橋です。現在は広場に移設されていますが、六四郎川が和仁川と合流する県道に架けられていたものです。橋の長さ4.85m、幅4.2m、径間2.7mとなっています。小さな石橋ですが、輪石は73個あるということです。三加和町教育委員会設置の記念碑には、県道拡幅工事により平成7年(1995)3月に解体、平成8年3月に現地に復元したと記されています。

歴史と文化のふれあい広場の入口に、等身大の戦国武将の像が三体あります。この広場は、天正15年(1587)に起きた国衆一揆の拠点となった和仁氏の「田中城跡」です。肥後の領主・佐々成政に反発した国衆は、やがて豊臣秀吉に滅ぼされていきます。ふれあい広場には、当時の歴史を詳しく解説した案内板が設置してあります。

ろくしろう 武士も見守る 古き橋