◆ 宇土市・船場橋 

場所 船場橋(せんばばし)の所在地は、宇土市の商店街を流れる船場川に架かっています。新町通りから30mほど路地に入った所です。この周辺一帯を船場といい、城下町として発達していたとき、舟の荷揚げ場だった所です。有名な橋ですから、商店街で訪ねれば教えてくれるはずです。
この橋の特徴は、全体がピンクに近い赤味を帯びていることです。この赤い石は馬門石(まかどいし)といい、宇土市網津町馬門で産出されます。轟水源から城下町に引かれた轟泉水道は、この馬門石をくり抜いて水道管としています。大変美しい石です。

この橋は文久3年(1863)ごろに架けられたということですが、本来は木の橋でした。もうじき明治になろうとする幕末に、架け替えられたことになります。長さ13.3m、幅3.6mのこの橋は、現在車の通行は禁止されていますから、長く保存されると思います。