◆ 東陽村・重見橋 

場所 重見橋(しげみばし)の所在地は、八代郡東陽村北です。熊本市から国道3号線を南下して宮原町へ行きます。宮原町から国道443号線を利用して、石橋で有名な東陽村へ向かいます。東陽村の大きな交差点に、石橋公園があります。左折して直進すれば石匠館に行けますが、この石橋公園に重見橋があります。

この石橋は明治10年(1877)に、種山石工の集団によって架けられたものです。橋の長さ9m、幅3.2m、径間6.5m、拱矢3mの石橋ですが、重見地区から移設されたものです。県道155号線を南下すると、重見地区があります。この村の入口にあった石橋ですが、現在は大きな鉄筋コンクリートの重見橋が架けられています。公園の石橋は補修され、欄干や親柱は新しいものです。

石工の里として知られている東陽村の中心地に、この石橋はあります。つまり重見橋は、東陽村のシンボルです。江戸時代後期から明治大正に架けられた石橋は、当時の技術としては最高のものでした。建築技術が発達した現代では古いものになりましたが、今後文化財としての価値を高めていくと思われます。