◆ 豊野町・下鶴橋 

場所 下鶴橋(しもづるばし)の所在地は、下益城郡豊野町安見の下鶴です。熊本市から向かうには国道3号線を南下して、松橋町へ入ります。さらに国道218号線を利用して豊野町へ進みますと、県道32号線(高架)と交わる場所へ来ます。左折して県道32号線に上り、すぐに左折(北へ)します。北へ県道を2kmほど直進すると、安見保育所があります。そこからさらに東側に進むと下鶴橋があります。

 

この橋は、嘉永元年(1848年)に架けられました。橋の長さ22.7m、橋の幅3.7mの単一アーチの眼鏡橋です。豊野町指定の文化財として保存されています。歩くことはできますが、車止めのクイが立てられています。下を流れる川は、浜戸川になります。親柱と欄干は当時のままで、当時の面影を残しています。

橋のたもとに石柱があり、「此橋車通扁から須」(この橋 車通るべからず)と刻んであります。橋は大切にしなければならないという村人の思いが、この碑を建てたのかもしれません。また、砥用町の霊台橋と同じ時期に架橋されたと、説明書きにありました。
ところで、下鶴橋と呼ばれる眼鏡橋は御船町にもあります。そちらは明治19年の架橋です。