◆ 玉名市・高瀬目鏡橋 

場所 高瀬目鏡橋(たかせめがねばし)の所在地は、熊本県・玉名市高瀬にあります。熊本市から河内町経由で行く方法と、上熊本駅から鈴麦線を北上して国道208号線から行く方法があります。菊池川に架かる高瀬大橋を渡ったらすぐに右折します。200m程直進した右側下には河川敷の駐車場がありますので、そこに車をおきます。高瀬目鏡橋は道の反対側に流れる裏川に架かっている石橋ですから、一度土手に上がり、坂道を下ります。

この橋は嘉永元年(1848)に架けられた、二連のアーチ橋です。橋の長さは19m、幅員(道幅)は4.1mとなっています。江戸時代には港町として大変栄えた場所です。菊池川を利用して運ばれた米などを、裏川を使って荷揚げしました。ここには奉行所もありましたので、商業も盛んでした。6月には13000株の「花菖蒲祭」も開催され、観光客でにぎわいます。高瀬目鏡橋は、熊本県指定重要文化財になっています。

高瀬町奉行・高瀬寿平によって造られた高瀬目鏡橋は、中央橋脚に大きな水切りを持っています。この水切りは川が増水したとき、濁流から橋を守るためと考えられます。裏川の岸辺は石垣で固められ、江戸時代の風情を残しています。菊池川に沿って500mほど下流側に行きますと、「俵ころがし」の石畳の坂があります。