◆ 植木町・豊岡橋 

場所 熊本市から行く場合、上熊本駅前から鈴麦線(県道31号線)を北上し、国道208号線とのT字型交差点まで進みます。この交差点手前100mの左側にあります。右側には、田原坂公園入口の大きな案内板が設置してあります。豊岡橋は県道と隣り合っていますから、すぐにわかると思います。

豊岡の眼鏡橋は享和2年(1802)に架けられましたが、製作年代がはっきりしている石橋では最も古い橋と考えられています。この橋の長さは12.8m、幅員は4.3m、両脚の幅(スパン)は11.2m、高さ4.4mの単一アーチ橋です。明治10年の西南戦争のとき、官軍は木葉からこの橋を渡り、田原坂総攻撃に何度も出陣しています。傷つき倒れた数多くの兵もまた、この橋を渡りました。

写真左 豊岡の眼鏡橋の特徴は、輪石(わいし)と輪石が小さなくさび石で接いであることです。くさび石を使用することで、輪石のずれを防ぐことができます。写真右 輪石の一番中央の石を楔石といいますが、ここに工事に関わった庄屋や石工の名前が刻まれています。