クスが見守る京陵中 京陵中学校だより
文責・福井 俊介
平成20年度
 3月最終号
今月の言葉
人と人のつながり
3年生の修了式の中で、私の好きな言葉は「継続は力なり」という話をしました。せっかく入学した高校を中退してほしくないからです。一方では、人と人のつながりは大切にしてほしいという話もしています。それは教育活動が、信頼関係の上に成り立っているからです。学校生活だけでなく、家庭生活も社会の中でも大切にしなければならないと思っています。卒業式で多くの生徒が涙ぐんでいましたが、一旦つながりが切れる、友だちや先生と別れるという思いがあるからでしょう。卒業式の数日前に、3年生から寄せ書きと手紙を貰いました。何でもないようなことが生徒にとっては、一つのつながりだったようです。一部を紹介します。
@これから私たちは卒業し、それぞれの道を歩んでいくことになります。「どこ中だったの?」と聞かれたら、きっと自信を持って「京陵中です。」と言うと思います。自慢の学校だからです。京陵に来れてよかったと、本当に自信を持って言えます。(おまけ)去年の始業式で手品をしたが、生徒の約8割に意味が伝わらなかった。  A校長先生のこまを回される姿はとてもかっこよかったです。手品や園芸もされていて、多才でユーモアを持ち、僕が知っている校長先生の中では、とても珍しい方でした。合格祈願の温度計もいただきました。温度計は家に飾ってあり、受験勉強の励みになりました。僕が前期で合格できたのもそのおかげだと思います。
三年間のしめくくりは、すばらしい卒業式になりました。3年生の先生方だけでなく、準備・設営・運営まですべての先生方ががんばりました。私にとっては最後の卒業式ということで、妻も出席しました。生徒会長妹尾くんの答辞を聞いて、思わず涙ぐんでしまいました。閉式後の卒業生合唱は、会場にいたすべての方に感動を与えました。RKKの放映があり、京陵中の良さを広めていただきました。来賓の方は満足して帰り、日曜日にはお褒めの電話までありました。卒業記念品として、テント2張りいただきました。ありがとうございました。いろんな場面で活用させていただきます。
京陵和みの広場(中庭)の樹木剪定が終わりました。大変な作業だっと思います。おかげで暗い雰囲気がなくなり、日当たりもよくなりました。大きなタイワンフウが中央にありましたが、大きな枝も剪定してもらったので一安心です。事務主任の今坂先生は、3年かけて校庭一回りの樹木剪定を完全に成し遂げました。 1年生のクラスマッチが、18日(水)の午後行われました。2年生のクラスマッチは、10日(火)に行われました。なぜか会議が入り、応援することができませんでした。普段教室では見ることのできない生徒の態度や表情が好きですが、非常に残念です。よく考えれば、会議の多い1年間でした。
2年生の授業が自習になったので、応援にいきました。技術の授業は木工ということで、作業の手伝いをしました。本やCDを立てるラック作成でした。生徒に頼まれてアルミパイプの切断をしたり、釘打ちをしました。2年生とはいえ、なかなかいい腕前をしています。この他1年生の教室へ出かけ、数学の授業もしました。円周率πを小数点以下40ケタまで書いてみせたら、生徒が驚いていました。まだボケてはいません。生徒と触れあい、楽しいひとときを過ごし、昔を思い出しました。

11(水)に行われた授業参観で、学校評議員の方にも来ていただきました。3年生は不在でしたので、1.2年生の授業を案内しました。一緒に美術の授業をのぞいたところ、生徒はセンスのいい絵を描きますね。 12日(木)は卒業式前日ということで、同窓会入会式がありました。会長の藤掛さんが出席し、話の中で本校出身で活躍している人の紹介がたくさんありました。本校卒業生の数は、29116人となりました。もうじき三万人を超えます。
38年間の長期にわたり、心のこもった給食をいただきました。初任の頃は米のパンや弁当箱で蒸したご飯もありました。草部では雪のため道路が閉鎖され、乾パンを食べたこともありました。花陵中では給食がなく、しばらく弁当でした。トリの唐揚げが好きで、欠席分は私が食べていました。四時間目が数学のときは、いつも早く準備して一番先に食べていました。城南中では毎月10日に生徒の身長を測定したので、牛乳が残らなくなりました。調理場ではたくさんの方が汗を流し、生徒の笑顔を期待して調理しています。夏場はTシャツを数回着替えるほどです。パンのときは副食がメンになり、調理作業が大変なのです。共同調理場の皆さん、毎日ありがとうございました。
一番欲しいものは、自由に使える時間です。好きなときに好きなだけ農作業をしたい、バイクに乗りたいと思います。二番目に欲しいのは責任のない立場です。肩書きが邪魔をして、自分の行動を制限してきました。これまでできなかったこともできそうです。左は福井農園での作業風景です。エンドウに支柱を立て、ネットを張りました。5月が収穫です。右はフリマー用の看板を作り、防腐剤を塗っています。フリマーも趣味の一つにします。もうすぐサンデー毎日。
編集後記と雑談 ●私の退職を一番喜んでくれるのは、愛犬チェリーだと思います。朝夕の散歩、庭での放し飼い、農作業のお供など時間がたくさん取れるからです。いづれチェリーにも耕運機の操作を教えたいと考えています。そして、体力維持のためにも歩きます。城山小学校近くを散歩しますから、見かけたら声をかけてください。 
ある日曜日のランチタイム、ご飯を食べながら妻に言いました。「おい、昼から畑に行ってよかや」 妻いわく、「今まで私が止めたこつがあるね」 一喝されました。これから炊事と洗濯は私の担当になります。 
三年間発行しました学校便り「クスが見守る京陵中」は、今月号をもちまして終わりになります。保護者の皆様、ご愛読ありがとうございました。かなり私的な内容が多い通信でしたが、保護者の方と共有できる話題もあったようです。 
保護者の皆様には何かとお世話になりました。また学校行事や学年行事において、お忙しい中にご協力いただきお礼申し上げます。