▼Ф▼ 春日小学校のイベント ▼Ф▼

熊本市立春日小学校を会場に、「第1回こどもちょんかけごまフェスティバル」が開催されました。深夜から激しい雷雨に見舞われ、開催が危ぶまれました。会場は体育館に変更されましたが、雨天時の準備もできていましたので、計画通りにイベントは進みました。では、平成16年2月29日(日)の熱気に包まれた、記念すべきイベントの様子を紹介します。

 

私も事前に申込みをしていましたので、受付で確認していただきました。かわいい小学生がいて、プリント冊子を一冊と記念のしおり(名刺大)を二つもらいました。いよいよ開会です。ステージには、実行委員長の柴田校長先生はじめ、教育委員会や、保存会会長・中村さんが来賓として着席しています。いよいよ10時から開会行事です。すでに報道関係も2〜3社来校し、カメラで撮影しています。

 

この黄色ジャンバーの皆さんは、肥後ちょんかけごま保存会の方です。30名以上は出席していました。今日のイベントは、保存会が共催として協力しています。初心者の指導、模範演技、認定審査員としてそれぞれ役割が決まっています。この日のために、打ち合わせも十分行われてきました。

 

開会行事の一つに、春日小子どもちょんかけごまクラブ十数人の模範演技がありました。ねじりハチマキに、紺の法被です。さすがに緊張していたようですが、相当に練習を重ねてきたと思います。こまは一度できるようになれば、身体が覚えていますから、大人になっても忘れることはありません。この子どもたちも、きっと次の世代にこまの技術伝えることでしょう。保護者は我が子の撮影に夢中でした。

 

開会行事の後は、いよいよ交流活動です。小学生の学年別、一般参加者の初心者と経験者等に班別になり、保存会の皆さんの指導を受けていました。約200人の参加者ということで、広い体育館も狭く感じられるほどです。初心者はひもかけができるように練習し、経験者はさらに上級の技を習っています。歓声と笑いが続き、みなさん熱心に練習しています。さて、私ですが、隅っこで一人楽しんでおりました。もちろん写真撮影が中心です。ちょんかけごまの普及に協力するため、ホームページを充実させなければなりません。

 

交流活動の途中で、保存会会員による模範演技がありました。体育館だったこと、近くに子どもがいたことなどで、大技などはやりにくかったと思われます。ここで、私自身も初めて見る技を知りました。二人一組での技や、縄跳び(横・縦)です。皆さんの技に、見学していた人も歓声をあげたほどです。ここまでになるには、相当な練習が必要です。この後は、再び交流活動になりました。教育活動でも同じですが、書写のように人の模倣から入って上達する方法もあります。

 

最後は、各級の認定の審査です。小学生が中心でしたが、認定証をもらうために真剣な表情で実演していました。大人でもそうですが、人の目を気にすると何事も実力が発揮できません。厳しい審査員の表情のため、失敗した子どももいたようです。

しかし、人には向上心がありますから、また継続して練習することと思います。保存会の皆さんは、春日小学校に期待しているといっても過言ではありません。きっとこのような学校が増えてくるのを、心待ちにしていると思います。私にも何かお手伝いができればと思い、4月には中学校1年生に、「ちょんかけごま同好会」を呼びかける予定です。安価なこまなら、自宅に10個ほど持っているからです。

 

10時開会で、12時半閉会です。閉会行事の中で、認定証が授与されました。さらに競技委員長の講評に、基本を大切にという話がありました。大振り1000回に挑戦することが、技の上達につながるそうです。技の練習だけに気を取られがちな私にとって、とても参考になりました。午前中半日でしたが、内容の濃いイベントだったと思います。いづれ春日小学校が、ちょんかけごまの発信地になることでしょう。平成16年3月1日作成。