▼Ф▼ 空中こま三種類 ▼Ф▼

空中こまというのは、地面で回さずに空中で操るこまの総称です。熊本のちょんかけごまもその一つですが、輪(こま)が一つです。ここでは、輪が二つのこまを紹介します。輪が二つのこまは、こまの向きが変わりません。最初は操作しやすいのですが、高度な技も多くあります。

輪鼓こま  長崎に伝わる輪鼓(りゅうご)こまは、地面に落とさない空中ごまの仲間です。輪の直径6cmで、すべてが木製です。操作する棒は、食事の箸(はし)と同じような物です。練習するときは、芝やマットの上がよいでしょう。写真のこまは倉敷市で購入したものです。説明がきを見ると、佐世保市の製造でした。

ディアボロ  こちらは、アメリカで発達したようです。ホームページで購入して確認したら、オーストラリア製でした。おわんの形をしたゴム製の輪が、プラスチックと金属で固定されています。輪の直径は10cm、横幅は11cmです。輪鼓こまよりも一回り大きく、操作する棒も40cmあります。このこまの良さは、地面に落としても割れませんから、練習する場所を選びません。どんな技があるかは、ホームページで検索したほうがいいでしょう。動画でも見ることができます。ディアボロ二個を扱った高度な技に驚きます。

中国の輪鼓こま  写真のこまは、15年程前に自作したものです。本当に作りたかったのは、中国のこまです。輪鼓こまは、中国から長崎へ伝わったのではないでしょうか。長崎のこまよりももっと大きく、がっしりした感じが本物です。写真で見たことがありますが、中国の雑技団が実演していました。所持している本に作り方が載っていましたので、円柱形の木材を削りました。輪の部分は厚紙で、中に鉛を入れています。中学生にやって見せましたが、その都度壊れました。

遊び方 二つの輪とひもの付いた棒という点で、日本・中国・アメリカと国は違っても、回転の与え方は同じです。最初は床の上に紐を置き、その上にこまを乗せます。回転を与えるために、紐でこまを引きながら持ち上げます。回り始めたら、右手の棒をすばやく引き上げるようにします。