▼Ф▼ つなわたりごまの遊び方 ▼Ф▼

前回ご紹介したつなわたりごまの、遊び方を紹介します。子どもたちに夢を届けましょう。平成17年3月のページ。

1 こま回しの準備をする。

A 金属のフックが一つと、道糸(釣り糸)の三号が10メートルほどです。道糸の一方は輪にして、フックに掛かるようにしておきます。体の左側の壁に、フックを取り付けます。フックの位置は、こまを回すテーブルと同じくらいがよいでしょう。私は目安として、ひざの高さにしておきます。

B 次に道糸を延ばして、こまの前に一旦置きます。5〜7メートル位の距離でよいでしょう。体は見物人の方をむいています。道糸は写真に写らないので、わかりやすいようにタコ糸を利用しています。道糸の端は、そのまま床に置きます。

2 こまを回す

A 重さ280グラムのこまを回すわけですから、ゆっくり操作します。こまは上から見て、右回り(時計回り)をさせます。の写真が最初の状態で、心棒をすべらすように右手を手前に引きます。写真で言えば、A⇒B⇒C となります。これを何度も繰り返し、こまの回転を上げていきます。落ち着いて何度もA⇒B⇒Cを繰り返します。

このとき注意することは、回転させながらこまが垂直になるようにすることです。傾いていると、こまが台の上で移動しますから、道糸をかけにくくなります。私の場合、10回以上は手で回します。

3 ひもをかける

A こまの前に道糸を置いていましたので、それを両手でつかみます。そして、右手の道糸を右回りに一回まわします。こまに触れないように、慎重にしてください。

B 次にすこしずつ道糸をしぼり、心棒に巻きつけるようにします。このときは、心棒の溝よりも上でした方がよいでしょう。巻きつけながら、溝に入るようにもっていきます。

C 道糸が心棒の溝におさまりました。この状態になれば、ほぼ大丈夫です。しかし、一気に右手で道糸を引くと、こまが走りだしますから注意が必要です。このとき注意することは、左手を使って金属フックとの道糸をピーンと張ることです。ゆるみがあると失敗します。

4 こまが前に進む根拠

A こまは高速で右回転をしています。これに右回りで道糸をかけましたから、こまは、道糸を手前に引っ張ることになります。ところが道糸は固定されていますから、こま自身が左方向へ進むことになります。

B 写真Bは、真剣な顔をしてこまを回している場面です。できるだけ回数を多くして回転数を上げ、その都度傾きを修正します。

C こちらの写真は、道糸をかけているところです。道糸がこまの外周に触れると、からんだりするので緊張します。横からのぞきこむようにして、道糸を操作します。

5 つなわたりの様子

A 道糸がこまの心棒の溝に固定したら、両手で強く引きます。このときテーブルの上で、30〜50cmの距離を助走します。心躍る一瞬です。道糸は強いですから、切れる心配はありません。道糸を強く引いたからといって、こまが簡単に止まることもありません。

B いよいよ助走したこまはテーブルを離れ、宙に浮いて前進します。このとき見物している人から、オーーーーと歓声が起こります。なんとも言えぬ感動を覚えます。このつなわたりごまをする人は、熊本ではあまりいないようです。

写真と文章だけでは、なかなか分かりません。まずはこまを作り、実際にやってみれば自然とコツがつかめます。私も最初は不思議でした。でも、今は納得しています。