▼Ф▼ 地蔵祭で飛び入り出演 ▼Ф▼

さてさて、今年も「まてまて地蔵祭」の日がやってきました。平成16年9月25日(土)の5時、タクシーに乗り込み、熊本市花園のみつわ運送会社へ向かいました。会社の広い車庫を会場に、地蔵祭が行われます。なぜタクシーかと言いますと、荷物が多いことと、祭を見ながらビールを飲むからです。妻もビール数缶とツマミ持参で、ついてきました。到着して開演を待っていますと、教頭先生に教務主任も応援にやってきました。

まずオープニングを飾るのは、県大会・九州大会で金賞となった井芹中合唱部です。審査員から「天使の歌声」と評価されたほどの腕前で、保護者はもちろん私の自慢の一つです。メンバーは19人と少な目ですが、指導者T教諭の熱心な指導のもと、実力を発揮しています。

合唱部の出演も終わり、いよいよ私の出番です。アナウンスがあり、私の紹介も行われました。ステージにコマセットを持って上がりましたが、ステージは大きなトラックの荷台なのです。地域の方が300人ほど見ていますから、次第に緊張してきます。実は「肥後ちょんかけごま保存会」に入会しているとはいえ、技術的には相当に未熟なのです。それをごまかすために、最初は昔遊んだ肥後こまの紹介や、キーホルダーの小さなこまを回しました。

下の写真は、ちょんかけごまの演技です。私ができる技は、大振り・小振り・指乗せ・足くぐし・左右の連続足くぐし・背くぐし・あげひばり・掌回し等です。うぐいすの谷渡りと鯉の滝登りはできるものの、もっと練習が必要です。このときも二三回は床にコマを落としてしまったのです。失敗も芸のうちですから、笑いを誘えば納得です。

私の場合、ステージの最後は「綱渡りコマ」をすることにしています。なぜかと言いますと、熊本県の人は、このコマを見たことがないからです。購入すれば高価なコマですから、手作りの綱渡りコマです。このコマの操作は、次の通りです。

離れた所に金具を取り付けます。その金具に道糸(魚釣り用の糸)を結びます。こまは50cmくらいの高さの台の上で、両手で揉んで回します。回転のスピードが上がったところで、コマの下部に道糸を一巻きします。この後静かに道糸を引けば、コマの芯に掘ってある溝にそって、コマは静かに移動します。このとき観客から、「オーーーー」という声が上がります。

暗闇での撮影のため、ピンボケになっています。マイクスタンドのすぐ右にコマがありますが、皆さん見えますか。移動した距離は5m程度です。暑さと緊張感のために、汗だくになりました。この後は客席に戻り、ビールを飲みながら高見の見物です。この地蔵祭は楽しいイベントで、皿回し・バナナのたたき売り・演歌歌手・エイサーなどの出演が続きます。最後に福引があり、皆さんニコニコして帰宅します。そして最後にバーベキューになるのです。

この地蔵祭を企画運営する方は、保護者のTさんです。大変すばらしい方で地域の信望も厚く、昨年は井芹中のために一生懸命活動していただきました。そのお礼の意味もあり、声がかかれば毎年参加したいと思います。そのためにももう少し練習しなければなりません。