上陽町・栗林橋 

平成14年11月23日(土)に、大牟田市から八女市をめざし北上しました。車のナビを利用して、上陽町へ到着したのは、午後1時でした。昼食後に上陽町の眼鏡橋を捜しましたが、宮ヶ原橋を見た後に町の中心部へ向かいました。上陽町には11の石橋が存在しますが、栗林橋は町の東よりになります。

場所 栗林(くりばやしばし)の所在地は、福岡県八女郡上陽町久木原字栗林です。上陽町中心部から県道52号線に沿って東へ進みます。田園風景の中にありますので、すぐにわかります。

二連アーチですが、アーチの大きさは異なります。水は大きなアーチの下を流れていました。また、この橋には欄干とは別に、鉄の防護柵が設置されています。多分学校の通学路として利用されているので、その安全確保のためかと思います。

この二連アーチの石橋は、昭和4年(1929)11月に架けられていますから、石橋としては新しいものになります。石は生駒野山産出の阿蘇凝灰岩を使用して、八女市の山下佐太郎が架けました。大正11年建設のヶ原橋もこの人が架けています。説明板によりますと、長さ39.0m、幅員3.7m、径間 大輪18.9m・小輪12.0mと記されています。当時の村長は、木下 弘です。

この眼鏡橋も、現役の橋として地域の方が利用しています。乗用車で橋を渡りましたが、建造されて75年の石橋、これからも充分生活の役に立つことでしょう。詳しい説明板が設置してありましたので、その一部を紹介します。

  栗林眼鏡橋
この栗林橋は、国庫補助11370円、村費479円、並びに117名の一般寄付1084円によって、栗林東ノ下から栗林間の星野川に、昭和4年石造り眼鏡橋が山下佐太郎によって架設された。それ以前は、大正7年(1918)3月、村費によって石造り一連式アーチ型の石橋が架設されていたが、惜しくも大正11年の大洪水で流失した。
その後、木橋が架設されたが、又も昭和3年(1928)洪水によって流失したため、現在の石橋が架設され、美しい弧を描き、区民の便益と繁栄を保っている。

  平成9年3月    上陽町教育委員会

平成14年11月23日(土)訪問 ・ 平成17年1月2日(日)作成