K 移動させて変化 

平成17年12月24日(土)と25日(日)に、熊本県民交流館パレアにおいて、「算数・数学おもしろランド」(数学の祭典)を実施しました。その内容をご紹介します。

このページは、不思議だな、なぜそうなるのといった物を集めました。不思議だなと思う一つは、面積の変化に関する問題です。並べかえたときに、面積が1増えたり減ったりします。もう一つは、消滅パズルと呼ばれるもので、動物や人物が増減します。友人に聞かれても、私自身にもよく説明ができません。

12−1 移動させて変化・面積64が65に

   

マス目がついた紙を、正方形の板に貼りました。この状態で、面積は8×864です。これを長方形に並べかえると、5×13=65となります。板の切断も正確ではありませんが、対角線もはっきりしないのです。このタイプの問題は、正確に作ると答えがわかります。中学校の数学教科書にも掲載されていました。一次関数の傾きの学習で、生徒にさせると楽しいかもしれません。
出典 新紀元社 「絵と形のパズル読本」 秋山久義・著
出典 平凡社 「Play Puzzle」 高木 茂男・著

12−2 移動させて変化・穴あき三角形

  

次は並べかえると、穴あき三角形になるというものです。三角形の高さ5は同じですが、板の切断の誤差が大きくて失敗したようです。板に貼った紙にも誤差があるようです。参考図書には長方形で問題が作られていたものもありました。
出典 新紀元社 「絵と形のパズル読本」 秋山久義・著
出典 平凡社 「Play Puzzle」 高木 茂男・著

12−3 移動させて変化・動物が消える

このパズルは、動物の数が変化するものです。上の2枚を入れかえると、数が変化します。参考図書にはその理由も書いてありました。大人でも最初に見た人は、大変考えはじめます。
出典 
平凡社 「Play Puzzle」 高木 茂男・著

12−4 移動させて変化・鉛筆が消える

こちらの問題は、下2枚を入れかえます。そうすると、鉛筆が6本になります。鉛筆の数は変化しても、変わらないものがあります。それは、鉛筆の長さの合計です。上下の絵で、鉛筆のない空白部分があります。そこを一致させると、鉛筆が1本減るのです。
出典 新紀元社 「絵と形のパズル読本」 秋山久義・著

12−5 移動させて変化・面積64が63に

   

このパズルは、「12−1 移動させて変化・面積64が65に」の発展型になります。最初の正方形は同じなのですが、面積が1減るというものです。よくこのようなものを考えることができたものだと、一人感心しています。
出典 新紀元社 「絵と形のパズル読本」 秋山久義・著

秋山久義氏のパズルの本は、新紀元社から三冊発行されています。「絵と形のパズル読本」「キューブパズル読本」「知恵の輪読本」の三冊ですが、パズルの歴史についても詳しい書物です。大変参考になり、私自身も知識が豊富になりました。