井芹中のおもしろパズル大会 

1年主任の先生から相談があり、「算数・数学おもしろランド」を本校で実施することになりました。私自身も、この教材を使って各学校へ行き、「おもしろランド」の巡回展ができないかと考えていました。これはよい機会だと思い、早速実行することにしたのです。開催日は平成18年1月31日(火)、時間は午後の2時間、場所は二階ホールと決定しました。

一人で準備
時間を記録

31日の午前中に準備すると伝えましたが、私の方から手伝いを断りました。その理由は、一人で準備をしたとき、どれだけの時間がかかるかを測定したかったのです。まず隣の工作室から、教材が入ったコンテナ10個を持ち込みました。カメラを置き、撮影しながらの教材設営です。このホールは広く、二教室分はあります。マットが新しいので、そのまま床に並べました。

右の写真は、準備が終わった状態です。問題文はスタンドに立てて、壁には10数枚の広用紙も下げました。教材を並べるのに70分、問題文を教具の上に置くのに15分、スタンドに立てるのに15分、広用紙の掲示に15分かかりました。合計二時間といったところです。

いよいよ開始

二階ホールの前に、1年生130人が集合しました。教材の数は100個ですから、ちょうどよい人数です。主任から話があり、私からも遊び方の話をしました。また、壊れても心配しないように伝えました。生徒はアンケート用紙と筆記具を持っています。このとき生徒は、部屋の中に何があるか知りませんでした。

部屋に入った生徒たちは、すぐに夢中になりました。なにしろゲーム感覚の授業ですから、たいくつするようなことはありません。15分経っても解けないときは、早めに移動するように支持すればよかったと思いました。なかなか移動せずに、いつまでも挑戦しているからです。それでも生徒たちの明るい笑顔が嬉しく、しばらく眺めていました。

先生は悩む
生徒も悩む

現代の子どもたちの遊びの主流は、テレビゲームです。手先は使いますが、ボタン操作によるゲームになります。アクションは派手ですが、会話も思考もないと思っています。ここで使用したパズル等の教材も一人遊びですが、友人と相談したり完成の喜び・達成感を味わうことができます。三ヶ月間部屋にこもり作成しましたが、作ってよかったというのが本音です。

数日後に、生徒の書いたアンケートをすべて見せてもらいました。私が一人で作ったことを知り、驚いたという意見が多くありました。あるいはもう一度したいという意見、○○○が楽しかったという意見もありました。これらの意見を読んで、「算数・数学おもしろランド」の企画は正しかったと確信しました。生徒の感想を一つ紹介します。

解けないと、かなりくやしかったけど、解けたらかなり楽しかったです。解けたら、自分はちょっとすごいなんて思ったりもしました。だけど、たくさんのパズルを作ってくださった校長先生はもっとスゴイと思いました。私は数学は嫌いだけど、数学ぽくないパズルは最高に楽しかったデス!! こんな数学の勉強なら、きっと私は数学が大好きになれると思います。普段の数学の時間も、問題を見てやる気をなくすんじゃなくて、チャレンジしていけるようになりたいです。数学が大好きになれるように、校長先生も応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました。