算数・数学おもしろランドの開幕 

平成17年12月24日(土)と25(日)の二日間、「算数・数学おもしろランド」を開催しました。このページは、一日目の24(土)の様子を紹介したものです。

会場となる熊本県民交流館 パレアは、デパート鶴屋の東館になります。買い物客で賑わう下通りと上通りに近く、しかも交通の便がよい位置にあります。私たちがイベントをするのは、9階の会議室1です。この会議室の間取りは、縦14m横15mの広さです。スタッフは9時に集合して点検し、開幕の時間10時を待ちました。写真1

1のコーナーは、手づくり教材ではありません。二人のスタッフの先生が、小学校の算数教材を置いてくれました。子どもたちに人気があり、ボックスに入っている多数の多角形(厚さ1cm・木製)を用いて特定の形を並べる教具です。名前はパターンブロックといいます。もう一つの教材は、計算ピラミッドなどゲーム形式になっているものです。写真2

子どもたちの興味関心は、なかなかつかめるものではありません。受付近くに置いていた「たいくつしのぎ」の問題に取り組む子どももいれば、一生懸命作成したタングラムのコーナーには誰もいない状態が続きました。午前中はいつも30〜40人が遊んでいた状態です。写真3

15人のスタッフは、子どもたちの世話を一生懸命してくれました。ボールピラミッドなどは、実際に組み立ててみせました。しきつめや色あわせの問題も、年齢に関係なく人気がありました。写真4

昼の時間帯は、入場者が減りました。昼食を取りに外出したり、次の目的地に行ったようです。スタッフ15人は三交代で、別室で弁当を食べました。その後再び入場者が増え始め、活気が出てきたのです。写真5

写真6は、ビデオ視聴のコーナーになります。秋山仁先生のビデオを投影していたのですが、ここに座る子どもはほとんどいませんでした。応援に来てくれた校長先生たちが、よく見ていました。ここには15個の椅子を用意しました。私の考えでは、疲れた保護者がここで休憩をするだろうと思ったのです。しかし、保護者は我が子と一緒に座り、パズルを楽しんでいました。

このビデオ視聴コーナーの目的は、もう一つあったのです。それは宮崎先生が企画した、「算数・数学クイズ王選手権」です。午後2時から始まりました。パソコンを使用して、問題を与えていきます。中学生が挑戦してくれましたが、内容も中学生向きだったようです。数式の問題やメビウスの帯の問題も出題されました。得点が高かった数人に、100円ショップの商品がプレゼントされました。写真7

写真8は、中学生がタングラムに挑戦している場面です。この教材はほとんど30cmの箱に収められています。箱から出して指示された形を作りますから、机が広くなければなりません。箱の中で遊べるタイプと、箱の外で遊べるタイプに分かれます。タングラムの特徴は、問題数(特定の形)が多いことです。子どもたちの移動を考え、提示した問題は4〜6個としました。

イベントの途中、マスコミが取材に来ました。一つはNHKテレビです。子どもたちの真剣な表情を撮影し、直接インタビューもしていました。午後6時45分からテレビ放送がありましたが、放映された子どもは本校職員・S先生の娘さんです。次に取材したのは、熊本日日新聞でした。これも翌日の新聞に掲載されました。写真9

このようにして、おもしろランドの一日目が終わりました。午前10時開店、午後4時閉店といったところです。報道関係の方が来てくれたのも嬉しかったのですが、思いがけない人が多数激励に来てくれました。県と市の教育委員会や、大学の先生です。これからも協力していただき、さらに工夫改善したいものです。