第1回おもしろ算数教材作成会 

理数大好きモデル地域事業の第二弾は、算数の教材作成会です。平成17年12月26日(月)の午後、熊本市立大江小学校において開催しました。「おもしろ算数教材作成会」と題して、小学校の先生方を対象にしたものです。算数・数学担当者資質向上研修として、講師は大江小学校教頭・荒木英文先生にお願いしました。

午後1時に開会をして、早速荒木先生の教具の話がありました。今回作成しようとするのは、図形領域の教材です。多目的に活用できる「マルチ図形指導板」を皆で作り、各自持ち帰って授業に使用します。参加者は、15名程度でした。

写真は、作成資料のプリントと材料が配布されたところです。金属の板5枚、幅が同じ板2枚、版画板1枚です。このほか両面テープ、マジック、ビニールテープが机上にあります。

荒木先生からおおまかな作成手順の説明があり、さらに完成した教具の使用方法も説明がありました。なかなか頑丈なつくりですから、長持ちしそうです。(写真

大きな机に4人ずつ座っていますから、工作しながら話も弾みます。先生方はまず両面テープを使って、板に金属を貼ります。さらに金属の板にはたくさんの穴があいていますから、、その横に細かく切ったビニールテープを貼ります。そのビニールテープには、マジックで番号を記入します。その番号は、平行四辺形や正方形にするときの基準になります。(写真

廊下でブリキ板を切断しているのは、算数・数学企画委員の二人です。版画板と同じ広さになるように、金バサミで全員分を切りました。軍手をしていたものの、少し怪我をしたようです。(写真

金属と板を接着するのは簡単ですが、長さを切りそろえた板を磨くのは一苦労です。角を丸く削るために、サンドペーパーを使いました。(写真

もう一つ苦労したのは、ドリルでの穴あけです。金属の穴に合わせて、貼り付けた板にも穴をあけなければなりません。その数は50個ほどですが、ほとんど男性の仕事になりました。1時間もすれば、先の見通しもついたようです。(写真

講師の荒木先生は、各テーブルをまわりながら、説明をしていました。版画板にブリキ板を取り付けているところですが、両面テープを用いています。(写真

写真は、完成した「マルチ図形指導板」です。四角形のみならず、三角形にもなりますから、いろいろ図形領域で活用できそうです。頑丈に作りですから、参加者の先生方は末永く使用してくれることでしょう。