田原坂資料館・3

田原坂資料館の内部です。撮影の許可を得ました。西南戦争に関する資料が、数多く保存展示してあります。銃器類・写真・錦絵・実物大の大砲模型などがあります。資料館のベランダからは、戦いの舞台となった高瀬や吉次峠を見渡すこともできます。

これは、実物大の大砲模型です。「西南の役 歴史紀行」によりますと、官軍の大砲109門・薩軍の大砲60門と記されています。当時のことですから、人や馬でこの大砲を引いていたと思われます。実物の大砲の弾も展示されています。熊本城の天守閣資料館にもあります。 

わらじ、陣笠、小銃、大砲の弾が見えます。明治10年ですから、武器や衣類も江戸時代からの物も使用されていたようです。官軍の装備が近代化されていたのに比べ、薩軍の装備は古かったようです。

写真は、小銃弾です。官軍は田原坂付近の戦いで、一日平均32万2千発あまりの小銃弾をつかったといわれています。そのため、弾と弾が空中で衝突したほど激しいものでした。それが「空中かちあい弾」です。実物が展示してありますが、鉛の弾が衝撃で変形しています。