薩軍病院跡

県道31号線(鈴麦線)沿いの植木町辺田野に、薩軍病院跡はあります。西南戦争の時、薩軍および熊本隊の出張本営や薩軍病院がおかれていました。この地は田原坂・横平山・二俣・半高山・吉次峠を結ぶ激戦地の南側になり、薩軍にとっては重要な位置でした。

 

吉次峠は地獄峠と官軍に恐れられましたが、薩軍の兵士も傷つきここへ運ばれたことでしょう。植木・木留の戦いが激しくなったのは、3月20日に田原坂を占領したあとですから、三月末になります。4月1日には薩軍本営もここから撤退しています。この日、官軍は半高山と吉次峠を占領しています。

辺田野への入り口近く、県道31号線(鈴麦線)からは三の岳がきれいに見えます。ここから三の岳へ向かえば、吉次峠と半高山へ行くことができます。