ジェーンズ邸

玉東町に日赤発祥の地がありますが、熊本市にもあります。この建物は「洋学校教師館」と呼ばれ、県指定の重要文化財になっています。最初に住んだ人の名前をとって、ジェーンズ邸ともいいます。ジェーンズは明治4年から明治9年までこの建物で生活していました。この建物は、水前寺公園の近くにあります。

西南戦争のとき、戦争による負傷者を敵味方の別なく救済することを考えていた佐野常民(つねたみ)が、有栖川宮に博愛社の設立を願い出ました。その許可を受けた場所が、ここジェーンズ邸です。博愛社は現在の日本赤十字社の前身になります。

洋学校教師館は、日本赤十字発祥の地として、その記念館になっています。記念碑が、博愛の精神を象徴しています。現在のジェーンズ邸は移転されたものです。もとは県立第一高校の敷地内にありました。

二階建ての建物ですが、一階は洋学校関係の資料が展示されています。二階は、日本赤十字と熊本英学校関係の資料が展示されています。二階の廊下など、当時の洋風建築の様子がそのまま保存されています。この学校では、海老名弾正や徳富蘇峰なども学んでいます。