松浦新吉郎の墓

ここは熊本市の龍田にある武蔵塚公園です。二刀流で名高い宮本武蔵がねむる墓地でもあります。ここに西南戦争で薩軍と行動を共にした、熊本隊の松浦新吉郎の墓があります。細川藩士松浦十郎の長男として、熊本市北千反畑町に生まれました。子供のころ病気が原因で右足が不自由でしたが、努力して剣道や柔道の達人だったそうです。

 

明治10年西南戦争がおこると、池辺吉十郎や佐々友房の仲間といっしょに熊本隊を結成しました。松浦新吉郎は副大隊長となり、薩軍とともに官軍と戦いました。田原坂の戦いに敗れたあとは、各地に転戦しました。西郷隆盛の解散指令によって、8月17日に宮崎県長井村でとらえられました。

明治10年(1877)10月31日、松浦新吉郎は長崎で処刑されました。武蔵塚のそばで眠りたいという遺言で、ここに葬られています。