教育勅語の口語文訳


 私は、私達の祖先が、遠大な理想のもとに、道義国家の実現をめざして、日本の国をおはじめになったものと信じます。そして、国民は忠孝両全の道を全うして、全国民が心を合わせて努力した結果、今日に至るまで、美事な成果をあげて参りましたことは、もとより日本のすぐれた国柄の賜物といわねばなりませんが、私は教育の根本もまた、道義立国の達成にあると信じます。
 国民の皆さんは、子は親に考養をつくし、兄弟、姉妹はたがいに力を合わせて助け合い、夫婦は仲むつまじく解け合い、友人は胸襟を開いて信じあい、そして自分の言動をつつしみ、すべての人々の愛に手をさしのべ、学問を怠らず、職業に専念し、知識を養い、人格をみがき、さらに進んで、社会公共のために貢献し、また法律や、秩序を守ることは勿論のこと、非常事態の発生の場合は、真心をささげて、国の平和と、安全に奉仕しなければなりません。そして、これらのことは、善良な国民としての当然のつとめであるばかりでなく、また、私達の祖先が、今日まで身をもって示し残された伝統的美風を、更にいっそう明らかにすることでもあります。
 このような国民の歩むべき道は、祖先の教訓として、私達子孫の守らなければならないところであると共に、このおしえは、昔も今も変らぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、まちがいのない道でありますから、私もまた国民の皆さんとともに、父祖の教えを胸に抱いて、立派な日本人となるよう、心から念願するものであります。
  〜国民道徳協会訳文による〜


「教育勅語」渙発110周年を迎えて
 荒れる子供たちと道徳教育のありかた

 校内暴力が社会問題になって何年になるだろうか。道徳教育の重要性が叫ばれながらも行き過ぎた個人主義の横行するなか、年々エスカレートして、今や青少年による凶悪犯罪の話題は、連日、新聞・テレビなどマスコミをにぎわせている。親でなくとも悪いことを見過ごさず、地域がその場で矯正していた頃にくらべ、今や「関わらない」「近づかない」が大原則の世の中。下手に関われば「殺され損」。
 「戦前のものは、すべて悪しきもの」のレッテルを貼られ、「教育勅語」の言葉さえも言論の自由の世の中にあって、抹殺されてしまう時代。全くの偏見。そのつけがたまりにたまって、出来上がってきたのが、この世の中なのです。しかも、彼ら青少年は、まぎれもなく将来の日本を背負って行かなければならない我々の子孫。このままでは、100年もしないうちに間違いなく日本は滅んでしまいます。今こそ「教育勅語」の本当の意味を、正しく認識し、確実に後生に伝えていかなければならない時なのです。
 本来縦書きで表記するべきところ、また本文ののちに口語文訳を記載するべきところですが、ひろく知っていただくために、このような形で記載させていただきました。「このおしえは、昔も今も変らぬ正しい道であり、また日本ばかりでなく、外国で行っても、まちがいのない道であります」ので、ご家族と、親しい友人と、真剣に考えてみてはどうでしょうか。


































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