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月が赤く輝く夜に彼女らは空を見上げた。
どんな心境だったのかそれを知る術は無い。
それぞれに決意を秘め、夜の街へと繰り出していく。
誰にだって悪夢を見る権利はある
―ただ、それを忘れているだけで。
§
どこまでも續く昏い空
足元には街の燈り
何もかもを飛び越えて疾る私の躯
此は夢か現實か
それさへももうヨクワカラナイ
ただ衝動に驅られるまま
私は風になつていく
この空の果てに何が待つてゐるのだらう?
それに答へる聲もなく
ただ私だけが此處にゐる
§

アルクェイド・ブリュンスタッド
散歩に出た夜のビル街、雑踏の音も届かない路地裏の端に
ふと志貴の人影を見つける。
不信に思いつつも凝った夜風の中を彼女は歩き続けた。
そして、災厄に再会する事となる。
シエル
肝心な時に、必要な物が見つからない。
久々に第七聖典を取り出したシエルはセブンの存在が
そこに無い事を知り気配を追って飛び出した。
なんとしても急がねばならなかった。
遠野 秋葉
従順な使用人に広大な屋敷。そして久しぶりに帰ってきた兄。
彼女の生活には何一つ不満が無かった。
それ故に刺激に飽いた彼女は、本能のままに月下へと身を躍らせる。
翡翠
いつもの様に起き、いつもの服を着て、いつもの仕事に従事する。
それが彼女の全てのはずだった。
壺が割れているのを見つけるまでは。
義務感というよりは憤怒のままに彼女は屋敷を駆ける。
今度こそはあの姉に言い聞かせる必要があったのだ。
琥珀
その日月は赤く輝いていた。
空を見上げる。内心を不安が埋め尽くしていく。
遠く、誰かが彼女を呼ぶ声がする。
いつか、聞いたことのある声が。
弓塚 さつき
あの忌まわしい夜から数ヶ月。彼女は再びこの地へ戻ってきた。
だが、彼女を迎えてくれたのは、大好きだった「彼」ではなく。
――真っ赤な、月だった。
「わたしはただ、ただいま、って言いたいだけなのに!」
瀬尾 晶
「決戦」当日の早朝―と言うより、まだ夜中のこと。
少女は決戦の地に向かっていた。
刹那、未来が「視えた」。
――良く見知った顔が浮かぶ。彼女たちに捕まる自分の姿。
一瞬、震えた。しかしすぐに覚悟を決める。
誰にも邪魔はさせない……と。
蒼崎 青子
辿り着いたが故に、覚醒したが故に
起源に縛られるのが魔法使いの定め
破壊が終着点である彼女には
常に破壊されるべき存在が付帯する
今日もまた誘われて草原に赴く
存在を許されない者らを破壊し尽くす為に
己の存在意義の為に壊し続けるのが彼女
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