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<番外編>米国ライセンス事情
| 岡村教官指導の下、2000年7月にソロフライトを終え、米国のスクールに入校、FAAのライセンスを取得しました。数回に渡り米国のスクールでフライトトレーニング及び試験を受けてきた訳ですが、米国内におけるライセンス取得について報告して欲しいとの依頼がありましたので、ご報告致します。 日本国内でのライセンス取得は、時間がかかる、経費がかかる等の理由により海外での取得をお考えの方も多いと思いますので、その観点で書いてみたいと思います。 まず、ライセンスに対する考え方ですが、日本と米国では決定的な違いがあります。日本におけるライセンス付与の考え方は、”1人でなんでもできる”いわゆる免許皆伝の考え方です。それに対し、米国の考え方は、”飛行に関して必要最低限の知識と技術を与えるから、あとは自己責任でどうぞ”という考え方です。その違いが、時間や費用に表れてきているのだと思います。 ただ米国におけるライセンス取得は、周りで言われているような簡単なものではありません(昔のことは分かりませんが・・・)。 特にグランドスクール(座学)ではかなりの勉強が必要です。学科試験も当然英語で実施されますが、運転免許の学科試験と同じように問題集があり、その中から出題されると言うかたちですのであまり心配する必要はありません。問題集を全て正解できるようになっている頃には、必然的に知識が身についているだろうという考え方なのです。また、試験はパソコンを使って行なわれるため、結果がすぐにわかります。また、例え試験に落ちたとしてもすぐに再チャレンジが可能です。この辺にも米国の合理性が表れていると思います。 次に実技試験ですが、日本より科目は少ないものの一通りのことはやらされます。最大の難関はオーラル(口頭)試験でしょう。約一時間に渡り英語で色々な質問をされ、それに答えていかなければなりません。当然英語で・・・。まず学科試験で間違ったところから集中的に質問されます(試験官はテストの結果を知っています)。その後、多岐に渡る質問が行なわれます。私は目の構造に関する質問までされました!(冷や汗!) オーラルにパスすると、その後実際に飛行機を飛ばして試験が行なわれます。ノーマル、ショートフィールド、ソフトフィールドテイクオフ・ランディング。パワーオン・オフストール、スローフライト、クロスカントリー、アンユージュアルリカバリーなどの科目が行なわれます。その間に、エンジンフェーラーに対する対処(どこで来るか分かりません)などもあります。この辺は、日本である程度訓練してこられた方ならそんなに問題はないと思います。 昔と比べると、日本人が米国でライセンスを取るのは難しくなってきているそうです。原因は英語力の低さだそうです。米国でライセンスをとお思いの方は、この辺がポイントになってくるのではと思います。特に英語を上手に話せる必要はないのですが、英語に抵抗のない方の方が良いと思います。米国にはノンタワー空港が多く、セルフで通報しなければいけません。自分の位置通報と、他機の位置把握は大変重要ですので、とにかく英語で話そうという度胸が必要です。ノンタワーでの位置通報はとにかく忙しく、タワー空港での訓練がなんと楽かと思いました。 また、日本での基礎訓練は終わらせてから行ったほうが効果が高いと思います。理由は、言葉やルールの違いがあるので、技術的な要素がないままで行くと、取得までに大変に時間がかかってしまうという点にあります。時間的余裕がある方はそれでも良いのかもしれませんが、なるべく早くライセンスをとってしまいたい場合には、基礎を日本でというのが一番早道だと思います。 また、ライセンス取得後も、「米国のライセンスの考え方は、執拗最低限の技術を認定するのだ」という事をキモに命じて、訓練に励むべきだと思います。 |
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