たかたがあるく第3回 「誘われてスターパーティ


初出「星屑」1996年11月号No260

は前回出張の時のリック天文台訪問までさかのぼります。インターネットのネットニュースのひとつ、alt.sci.astroに、
 
「リック天文台にいきたいのですが...」
と、投稿しておいたところ、
SJAAボブ・マッデン(Bob Madden)なる人物から、
 
「天文台に連れていってあげてもいいよ・・・」
とお誘いの電子メールが届いたのです。その時は結局時間がなくて会えなかったのですが・・・
今回の出張に行く前に、日本から
 
「ぜひ、お会いしたい」
とボブ・マッデン氏に電子メールをだしたら早速返事が返ってきました。具体的な予定はたてていなかったのですが、とりあえずアメリカのオフィスのほうのメール・アドレスを教えておいてアメリカに発ったのです。

リフォルニアは西海岸特有の湿度が低い気持ちのいい夏が始まっていました。

出張先での忙しい業務のさなか、ボブ・マッデンさんの電子メールがとびこんできました。
 
「今度の金曜日、スターパーティをやるから来ないか?」
電話で連絡をとると、スターパーティというのはどうやら市民観望会のことみたいです。さっそくホテルに迎えに来てもらうことしました。
 8月5日、この日も相変わらず快晴でした。夕刻、ホテルで待っていると、私より2周りも3周りもでかい体格の、ボブ・マッデンさんが訪ねてきました。自己紹介もそこそこに早速、彼のオンボロ・フォードトラック(失礼!)に乗り込みました。
フリーウェイは少し混みはじめていました。道中、たどたどしい英語でおしゃべりをしていきました。
 ボブ・マッデンさんについて、最初私は電子メールを使っているので、てっきり自分と同年代の若い人かなと思っていたのですが、実は、すでにロッキード社を(定年?)退職されている方で、たくさんの子供さんたちも皆それぞれ独立して、奥さんと2人暮らしだそうです。いまや天文を趣味とする悠々自適の暮らしをされているようです。
 SJAAは会員約250名。月に何回かスターパーティ(STAR-PARTY)と称して市民観望会や会員だけの観望会を開いているそうです。市民観望会の宣伝は教師の会員の方に頼んで学校などでやってもらっているそうです。アクティブな会員は20名ぐらい。会員の中たは新彗星の発見で有名な
マックホルツ氏もいるということです。 

←SJAAの会誌"SJAA EPHEMERIS"
Star-Partyの予定、観測ガイド、コラム、レポート、そして最後のほうでマックホルツ氏が彗星の記事をかいている。8頁。