Gustavo
"Guga" Kuerten/ぐがのみち 2000 Vol-2
マスターシリーズ第2戦・インディアンウェールズから、優勝を
飾った第5戦・ハンブルグまでをリポート。ハンブルグの後日談からローランギャロスはVOL-3へ!
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ジャーマン・オープン(ハンブルグ)
May15〜May21
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1回戦の相手は、(”ピンナップスター”なんていわれているが、ちょっと迫力ありすぎと思う)
カリム・アラミ(モロッコ)。今季好調のモロッコ勢の一角だけに心配だったが、
5−7,6−2,6−3で逆転勝ち。まずは一安心。
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厳しいドローが続き、2回戦はセバスチャン・グロージャン(フランス)。更に心配だったが、
6−1,3−6,6−3で勝ちぬき。またも一安心。次の相手は、マッツ・ヴィランデルをコーチ
に迎え俄然乗っているウェイン・フェレイラ(南ア)。
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フェレイラ戦は、6−1,6−2で完勝!フェレイラのコーチ・ヴィランデルからは、「今日みたいに
リラックスしてプレーしたら、彼はほとんど無敵だよ。」という有り難いお言葉。しかし、
記者会見では、”今日はあまり楽しんでいなかったみたいだけど?”なんてきかれていたけど...。
次の準々決勝では、先週の決勝が早くも再現し、マグナス・ノーマン(スェーデン)と対戦する
ことに。「ふたりとも好調だし、楽しみな試合だね。大切なポイントでちょっとばかり幸運に
恵まれたら、今度は彼を倒すことができると思うよ。」ということだが、幸運に恵まれないと
ダメなのかい?
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ノーマン戦は生放送。実況解説陣が展望を語っている間に、早々とサービスを落としてしまい、
どうなることかと思ったが、「今日の彼の目をみたら、どんなに僕を倒したいかよくわかったはず
だよ。」と対戦相手のノーマンが語るように、集中力のある粘り腰をみせ、逆転で第1セットを
奪取。第2セットでも再び先行されたが、天候が回復し陽射しが差しこんできた中盤から一気に
スパートをかけ、結局6−4,6−2でローマの雪辱を果たした。それにしても、お天気と連動
しているとしか思えないバイオリズムの持ち主である。明日は晴れるといいね。
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残念ながら天候は回復せず、あいかわらず寒そうなハンブルグ。予選から勝ちあがってきた好調の
アンドレイ・パヴェル(ルーマニア)との準決勝は、またもやサービスダウン(しかも2ゲーム
連続)で始まり、こちらは胃が痛い。試合後のインタビューでは、”準々決勝でも出足が悪かったし、
今日も悪かったね”ときかれ、「今日は悪くなかったよ。彼(パヴェル)が良すぎただけ。
僕のせいじゃないよ。」と答えていたが、その言葉どおり彼の出来そのものは悪くなく、リズムを
掴めばOK。結局、第1セットは0−3から一気に6ゲームを連取し6−3、第2セットも同じ
スコアで締めくくり、2週連続の決勝進出!マイアミ、ローマと準優勝が続いているが、「2試合とも
チャンスはあったのに逃してしまったからね。明日はしっかりと掴みとりたいね。」
- 優勝!!過去3連敗中のマラト・サフィン(ロシア)を相手に闘った決勝は、6−4,5−7,
6−4,5−7,7−6(7−3)。日本時間の夜9時過ぎから始まった試合は、夜中の1時過ぎまでもつれ、
第4セットを取り損ねた時はもうダメと思い、トレーナーの手当てを受けた時点でやっぱりダメと
思い、第5セット4−5の0−30になった時はいよいよダメと思い、タイブレークに入った時には
それでもダメと思ったが、予想だにしなかった執念をみせてくれた。大泣きのパソス・コーチに
つられて、こちらも思わずもらい泣きだったが、当の本人はわりとケロリとした顔でインタビューを
受けていた。
- 試合後の記者会見は、なぜかサフィンも同席しての共同記者会見。グガの方は、「(マイアミ
とローマの)ファイナルで破れていたことで、今回は凄くプレッシャーがあった。」そうだが、
一方のサフィンも、「初のビッグタイトルということで緊張した。」そうだ。
そうはみえなかったけど...。容赦ないプレーが、サフィンの武器であると当時に弱点でも
あるのだが、若者はそれでいいのだ。
閑話...
- イタリアンオープンの優勝者ノーマンは、優勝スピーチでラツィアーレである
ことを表明し、拍手とその倍くらいの口笛を浴びていた。やはりロマニスタの方が優勢らしい。
一方のグガは、試合後の記者会見でイタリアのサッカーは好きかとたずねられ、「もちろん興味
あるけど、イタリアで好きなのはインテルとローマだから、今日の結果にはあまり興味ないね。」
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「こんな髪で、痩せっぽちで、おまけにサーファーなんて他にあんまりいないでしょ?」...
これは、”今週の発言”で取り上げられていたクエルテンのコメント。前後の脈絡がわからない
のだが、多分、”史上最も顔を知られていない世界NO1”なんていわれてしまったノーマンに
対し、君はよく知られているけど...とでも言われたか。確かに他にはいないわな。
- 「それは、新ランキングに問題ありということですね!」...というのは、昨年の
同大会で優勝した後、2000年からのランキングシステムで試算すると君がNO1だよ!と知らされた時の
グガの見事な切り返し。今年、ノーマンが決勝に進んだ時点でNO1の座についたことに関しては、
「彼はこの2〜3年で自分のゲーム
というものを確立してきたし、いつもコーチと一緒に、熱心に、しかも的確に
トレーニングを重ねてきた。それが実を結んだんだよ。」と素直に祝福していた。
- もうひとつ。ハンブルグ大会に先立ち、ドイツのTV番組に出演しインタビューを受けた
そうだが、そこで番組のホストからおもむろにギターを差し出され、いきなり弾き語りを披露する
はめに...。選んだ曲は、ボブ・ディランの”Knocking On Heaven's Door”(渋い!)。”音楽的才能を
証明した”という記述は、お世辞なのか事実なのかわからないが、最後はスタジオ中が大合唱になり、
スタンディングオヴェイションを受けたそうだ。みてみたいなあ〜。
イタリアン・オープン(ローマ)
May8〜May14
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約3週間ゆっくり休養したことで、背中の痛みもなくなった様子。良かった、良かった。
昨年は優勝で飾ったトーナメントだし、ローマは大好きだし、イタリア語が話せることもあって
地元マスコミにも受けがいいし、ASローマ所属のブラジル人選手達がみにきてくれたりするし
...で、復帰戦としてはまたとない舞台。
- このところの話題の主は、”ロシアの大砲”マラト・
サフィン。元トッププロのチェスノコフがコーチについて以来絶好調で、バルセロナとマジョルカ
で2週連続優勝を果たした。クエルテンにとっては、すべてフルセットの惜敗とはいえ3連敗中
の天敵であるし、益々手強くなってくるなあ。(しかし、ツアードクターに”テニスの試合中に
おきたケガとしては最悪のもの”と診断された足首の骨折のせいで、結果的に引退を余儀なく
されたチェスノコフが、コーチとしての力量をみせてくれたのは嬉しいこと。)
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初戦のジェローム・ゴルマール(フランス)戦は、出足こそ悪かったものの、結果的には
6−4,6−1で快勝!「(背中の)痛みなしにプレーできるのはいいものだね。今年の初め
から3ヶ月以上も、ずっと痛みを感じながらのプレーだったんだけど、今はとても快適だよ。
(昨年優勝した)この場所に戻ってこれていい気分だし、とても良いスタートがきれたんじゃ
ないかな。」
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2回戦の相手はマーク・フィリポーシス(オーストラリア)。クレーコートは得意とはいえない
ものの、2回戦で当たるには手強すぎる相手と思っていたら、なんと、6−2,6−2のスコア、
そして試合時間48分で一蹴。「凄く気分が良かったんで、特に何をするではなしに上手くいった
という感じ。」らしい。やはりこの人は幸せな気分で乗っていると手がつけられないタイプだな。
しかし、こういう時は足元をすくわれるケースも多いので、次は要注意。
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要注意!と思っていたら、なんと不戦勝になってしまいました。今季好調のユネス・エラウナウイ
(モロッコ)がかかとのケガで棄権し、戦わずしてベスト8へ一番乗り。
「ここ(ローマ)に来るまでは、背中のこともあって少し不安だったけれど、痛みから開放されて
初戦を勝てたことでホッとした。もちろんディフェンディング・チャンプとして臨む大会というのは
プレッシャーがきついものだけど、今は、コートに立って、そこでプレーすること自体を楽しんで
いるよ。」ということなので、次の準々決勝でも伸び伸びとプレーしてくれることを祈ろう。
ちなみに準々決勝の相手となるアルベルト・コスタ(スペイン)も「特に(タイトル
防衛の)プレッシャーは感じていないみたいだよ。」と証言してます。
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ナイトマッチとなったコスタ戦は6−4,7−5でしっかり勝ち抜き準決勝へ!
第1セットのセットポイントは、ネットインでものにしたらしく、「ラッキーだったね。
良いプレーをしている時でも幸運は必要だよ。」とニッコリ。続く第2セットは、双方サービス
キープが続いたが、最後の最後で得たブレークポイントがマッチポイントとなり、こちらは
ドロップショットを切り返して締めくくった。「とても競った試合だったけれど、大事なポイントで
凄く良いプレーができた。」「大会前はあまり期待はしていなかったんだけど、ここまでくると
試合へ向けての心構えとか、考え方とかが違ってくるよ。(つまり、欲が出てきたということね。)
それでも、大好きな大会でプレーしていることだけでも幸せだけどね。」
- 準決勝の相手は、好調のアレックス・コレチャ(スペイン)。
そしてもう一方の準決勝は、マグナス・ノーマン(スウェーデン)とレイトン・ヒューイット
(オーストラリア)のこちらも勢いのある好調組。
- コレチャ戦はGAORAでの初観戦。ロッカールームの様子からフル中継で、試合開始前から観ている方も
緊張感が高まってくる。出足の動きは今ひとつで、毅然と攻めつづけるコレチャに表面上は
押され続けていたが、しっかりとキープし、本当にしぶとくなったあ...と、感慨無量。
そして、第8ゲームで初めて掴んだブレークチャンスをガッチリものにすると、第1セットを
先取。その勢いをそのまま持続し、第2セット第1ゲームで早くもブレークに成功すると、
後は落ち着いて試合を進めた。繰り返すが、本当にしぶとくなったもの。技と力の組み合わせが
絶妙で、まさにお金を払うのに値するプレイヤー。来年は絶対観に行くぞ!
- ファイナルのノーマン戦は、結果的には破れてしまい準優勝に終わってしまったが、ケガ
からの復帰戦としては上々じゃなかろうか。もちろん、勝つチャンスは十分あったのだが、出足が
悪かったのが最後まで響いたようで、おまけに、背中の調子も悪くなり万事休す。「集中力に欠けて
いたのか、何なのかわからないけれど、とにかくスタートが悪かった。それでもチャンスはいくつか
あったと思うけど、つかみ損ねてしまったね。今週は故障明けとしてはイイ感じできていたんだけど、
多分まだ改善しなくちゃいけないんだろうな。」試合中手当てを受けていた腰の具合に関しては、
「ちょっと疲れがたまって違和感があったけれど、以前みたいに痛みが走るという感じじゃないよ。
来週は(マスターシリーズの)ハンブルグだけど、月曜に1日休んだら大丈夫じゃないかな。」ということなので、ちょっと
安心。
- 決勝後の表彰式では、ポルトガル語なまりのイタリア語で応対し、愛想良しの本領発揮。
セレモニー進行役のレア・ペリコーリさん(元イタリアの女子チャンピオン)もお気に入りらしく、
インタビュー前には特別に彼のチャリティ活動も紹介し、インタビューの合間には両頬にキスのおまけつき。
しまいには、好みの女性にまで質問がおよんだが、そこは軽くいなし、コーチ、トレーナー、
お兄さんへの感謝、そして、ノーマンとそのコーチへの祝福へさりげなく切り替えた。
(そのあたりは、同じ質問に対し、「ブロンドとか黒髪とかは関係ないです。。。」としっかり
生真面目に答えていたノーマンと対照的。)とにかく、表彰式や記者会見等でも、プレースタイル
同様飄々としているのだが、何をしても嫌味がないのが不思議である。得な性格なんだね。
休養中...
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本当に完全休養中のようで話題もこぼれてこない。まあ、良いことだ。ゆっくり休んで
調整してほしいもの。
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単複優勝を飾ったシボレー・オープン(サンチャゴ)が5月下旬SkySportsで放送される予定。久々の
優勝シーンをみることができるのは嬉しい限り。その前にローマandハンブルグでいい試合をみせて
くれると更に嬉しいけどな。
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GAORAで放送されているATPTourShowでは、エリクソン・オープンのパーティーシーンで登場。
眼鏡をかけるとちょっとインテリ君にみえないこともないが、その姿で朗々と歌っている姿は
いつものグガ君。ちなみに”バックバンド”のギタリストはジム・クーリエ。
モンテカルロ・オープン(モンテカルロ)
Apr17〜Apr23
- 疲労困憊となったデ杯の後、3日間は完全ダウン状態。13日(木)にようやく練習を開始し、翌14日
にモナコへ向けて出発。17日からのモンテカルロ・オープンの後は、バルセロナ、ローマ、
ハンブルグ、そしてローランギャロスへという強行スケジュール。大丈夫か??
- 昨年は優勝を飾り、「ここ(モナコ)でブラジル国歌が流れるのは、93年にアイルトン・
セナがモナコGPで優勝して以来だよね!」と大喜びしていたが、タイトル防衛の自信については
コメントも濁りがち。「木曜にようやく練習を始めたばかりだし、準備が十分じゃない。どうにか
勝ち続けていければ自信もついてくると思うけど。」昨年もデ杯準々決勝(フランスに敗戦)の後、
”一時的燃え尽き症候群”に陥ってしまったが、今回はデ杯は勝ち進んだし、得意のクレー
シーズンに入るわけだし、燃え尽きている場合ではないのだが、とにかく、この人は疲れてくると
どうにもならなくなるだけに、ちょっと心配である。
-
心配しているとそうなるもので、デ杯で勝ったばかりのカロル・クチェラに3−6,6−0,6−2
で逆転初戦負け。「この3ヶ月くらいずっと背中が痛かったんだけど、それがひどくなってきた。
動くことはできたけど、パワーとタイミングを失ってしまったね。」背中の痛みは無視できないもの
ということで、次のバルセルナはキャンセルし、5/8スタートのローマから復帰する予定。だから
最初からそうすれば良かったのに...とも思うが、現行のルールだと欠場は難しいからなあ。
せっかく準決勝からTV観戦できるようにしたのに〜という個人的なグチは置いておいて、
万全の調子で復帰してくれることを祈ろう。
デビスカップ・ワールドグループ準々決勝対スロヴァキア
Apr7〜Apr9
- 頑張らなきゃならないデ杯はドローが決定。1日目の第1シングルスはフェルナンド・
メリジェニ対ドミニク・ハーバティ、そして第2シングルスがグスタボ・クエルテン対カロル・クチェラ。
この組み合わせに関して、ブラジルチームキャプテンのアシオリー氏は、「望んでいたとおり
のドロー。メリジェニは第1試合が得意だし、その間にクエルテンはリラックスする時間を
持てる。」しかし、物事に動じないハーバティも第1試合は得意だと思うけどな...。
2日目のダブルスは、クエルテン/ジャイメ・オーシンス対ハーバティ/クチェラ。
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第1シングルスは6−1,7−5,6−2でスロヴァキアが先制。リオの喧騒と熱さに負けない
ハーバティ恐るべし。そして、期せずして夜中に起き出した私がネットに繋いだころから
始まってしまった第2シングルスは、2−6,6−3,4−6,7−5,6−1,試合時間
3時間37分の接戦の末、勝ちました。(しかし疲れた!)かなりのプレッシャーが
かかっていたと思うが偉いぞ!(グガだけではなく、試合終了10分後にはフルレポートを
アップしてみせたブラジルのスポーツサイトも偉い。あっぱれな気合いだ。)
「疲れがひどくて、ちっとも良いプレーができなかった。だけど、勝てたからね。これが
大事なんだ。」と語るグガ君は明日もお仕事。
- 1−1のタイの後で迎えた2日目のダブルスは、6−3,2−6,6−2,6−3で
貴重な1勝を挙げる。これで、クエルテン&オーシンス組のデ杯における戦績は実に9勝1敗。オーシンスの
シングルスランクが下がってしまったため、サーキットではほとんど組む機会がないのだが、
本当に相性が良いとみた。なにしろ、クエルテンにとってオーシンスは、エドバーグと並ぶ
テニスアイドルであるだけに、この日も賞賛を惜しまない。「今日は彼が決めたような
ものだよ!」
- 勝負は3日目のシングルスに持ち越されることになったが、ブラジルチームにとって
心配なのはクエルテンの疲労。対チェコ戦でサンプラスがノヴァックに破れたのも、前週の
エリクソンオープンの疲労が考えられるだけに、同じく決勝まで進出した彼も疲労困憊なのは
間違いない。3日目の第1シングルスで対戦するハーバティの好調さが伝えられるだけに
心配だが、そこはチーム戦。がっちり団結して頑張ってもらおう。
- なんとなく予感していたとおりの展開でブラジルが準々決勝へ進出!第1シングルスは
5−7,4−6,6−7(5−7)でクエルテンがハーバティに屈したものの、第2シングルスで
メリジェニがクチェラに逆転勝利。まさにこれがチーム戦。
- 試合中に痙攣を起してしまったクエルテンは、その手当てのためメリジェニの勝利を
直接見ることはできなかったらしいが、チームの勝利に嬉しさ一杯。「(ハーバティ戦は)
とにかく苦しかった〜。でもこれで準決勝だ。こんなことは滅多にないことだからね。今は
とにかく勝利を祝いたいよ。(次のオーストラリア戦はビジターとなるが)まだどこでやるかも
知らないけれど、まあ、彼らが本命だね。」
- グガ君がどこでやるか知らなかった準決勝は、7月14日〜16日にブリスベーンの
グラスコート!で開催されることが決定。圧倒的に不利であることは否めないが、ウィンブルドン
の直後でもあるし、思いっきり挑戦できる立場も悪くないんじゃないかな。
エリクソン・オープン(キービスケイン)
Mar23〜Apr2
- カリフォルニアのインディアンウェールズからフロリダのキービスケインへ移動。暖かさが
心地良いことだろう。到着したその日に、MiamiHeat対LosAngelsLakersを観戦。ちなみに
彼はLakersファン。ヨーロッパではちょくちょくサッカー観戦にも出かけるが、ヨーロッパでは
オリンピックマルセイユびいき。
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アントニオ・プリエトと組んだダブルスは、アレックス・コレチャ/ホアン・バルセルス
(スペイン)組を相手に、4−6,7−6(7−5),6−1で逆転勝ち。サンチャゴに
続く2勝目を目指してほしいな。次の相手は、オリヴィエ・デラトーレ/ファブリス・サントロ
(フランス)組。
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シングルスの初戦は、アルノー・クレモン(フランス)を相手に、6−7(5−7),
7−6(7−4),7−5でこちらも逆転勝ち。特に第3セットは2−5とリードされた
後、4−5ではマッチポイントを握られながら辛抱しての1勝。これは大きいね。
「凄く厳しい試合だった。どちらに転んでも不思議はなかったしね。でも、今日は本当に
必要な時に凄く良いプレイができた。」この日は多くのブラジリアンファンが詰め掛けていた
ようで、「彼らがいなかったら、とても勝てなかったよ!」と感謝感謝。次の相手は
強敵ゴラン・イヴァニセビッチ(クロアチア)。
- イヴァニセビッチ戦も7−6(7−4),6−3で勝利!「第1セットを取って
からは、自信を持って自分のショットを打ちこむことができた。」準々決勝を目指す次の
相手は、初対戦のジャンルカ・ポッツィ(イタリア)。また、シングルスに続き、プリエト
と組んだダブルスでも更に前進。こちらの次戦はマーティン・ダム(チェコ)/
ドミニク・ハーバティ(スコバキア)組。
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ポッツィ戦を6−4,7−6(7−3)で勝ち抜け準々決勝へ!”タイブレークを落とし
すぎ!”と苦言を呈した途端に取れるようになるとは嬉しい偶然。準々決勝の相手は
ハーバティを下したベテランのウェイン・フェレイラ(南ア)
- ダブルスの方は残念ながら、チェコスロバキア連合軍にストレートで敗戦。
- 苦戦を予想したフェレイラ戦だったが、6−3,6−1のスコアで一蹴。
ATPの公式サイトでは、”Sensational Form”と表現していたが、本人も内容には
大満足の様子で、「間違いなく、この大会に入って最高の出来だった。(1時間にも満たない
試合時間については)次の準決勝に向けてエネルギーを温存できるという点で良かったね。」
この試合ってGAORAで放送されたんだよなあ。クレーシーズンになったら契約しようか
と思っていたのだが、早めに入っておけばよかったな。決勝に出ればWOWOWでみられるはず
だが、その前に準決勝で待ちうけるのは、2連勝の後4連敗しているアンドレ・アガシ。
アガシ戦への抱負は、「とても厳しい試合になるだろうけど、会場の雰囲気を楽しんで、
今の意気込みをプレイの質に結び付けたい。」
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6−1,6−4で決勝進出!相手のアガシは足を捻ってしまったということで、完調ではなかった
らしいが、嬉しい結果だ。1回戦をマッチポイントを握られながらの逆転でものにしてから、
これで10セットを連取したことになる。「1週間前にガックリと落ち込んで家に帰らなきゃならなかった
かもしれないのに、決勝に出られるなんてね!すごく幸せだよ。」これでもう”ハードコート
プレイヤー”と呼べるのでは?という問いには、「自分ではまだ真のハードコートプレイヤーに
なったとは思わない。まだクレーコートの方が落ち着くしね。でも随分自信もついてきたし、
リズムとタイミングを上手く掴んで良いプレーができれば、”ハード巧者”でも苦しめることが
できると思う。」決勝の相手は”巧者中の巧者”ピート・サンプラス。
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地元アメリカのアガシとの1戦でも、観客のサポートは相変わらず素晴らしかったらしく、
感謝を忘れない。「ブラジル人に限らずたくさんの観客が応援してくれた。叫んだり歌ったり
してね。これはテニス(界全体)にとっても素晴らしいことだよ。」
-
もうひとつ。以前グランドスラムカップの時期に、”巷でいうところのリベンジといきたいところ
だが、似合わない言葉かな?”と書いたのだが、決勝後のインタビューで彼自身がそれを実証
してくれた。「(ローランギャロスのクレーで今日のお返しをしたいんじゃないか?という
問いに対し)それって何って言うんだっけ?リベンジ?そんなことは考えないよ。どの大会でも
たくさんの選手がやってきて、それぞれが全員を倒したいと思っている。前回あの選手に
負けたから今回は借りを返したいなんて、そんなことを考える余地なんてないよ。」
インディアンウェールズ・トーナメント(インディアンウェールズ)
Mar13〜Mar19
- 中南米のクレーから北米のハードへ舞台を移し、ドローも華やかに。初戦の相手はジャスティン・
ギメルシュトブ(USA)。'97ウィンブルドンを始め常に接戦となる相手だけに、危うしとも
思われたが、7−5,3−6,6−3でしっかりと勝つ。「今日は試合への取り組み方がとても
良かったと思う。リードされている時でもしっかりと戦ったからね。」次戦の相手は、トミー・
ハース(ドイツ)。なかなか厳しいドローだな。
-
「楽しみにしているし、自信もある。」と語っていたハース戦だが、6−7(4−7),
6−7(1−7)で競り負ける。相変わらずタイブレークの勝率悪し。もともとミスも多い選手
だけに、ポイントが累積されてしまうタイブレークに難があるのは当然だが、ちょっと落としすぎ。
本人もわかっちゃいるんだろうけれど。
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