Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2000 Vol-3
Vol-3は97年以来2度目の優勝を飾ったローランギャロス特集!
チャレンジャーとして臨んでほしいウィンブルドンはVol-4へ!
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クレーのチャンプはブレーク中...
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”静かな夜を過ごすよ!”と語っていた日曜の夜は、97年同様にリッツホテルのクラブで
祝勝会。ブラジル人の祝勝会とくれば、当然、歌は欠かせない...ということで、パソス・
コーチも朗々と歌い、グガも自らギターを弾いて、歌って、楽しんだらしい。
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日曜の決勝で論議を呼んだ、最初のマッチポイントにおける微妙な判定について、コメンテーターを
務めていたジョン・マッケンローは、「あれはアウトだろう?!」と言い、「あれが自分の身に
起こったら、あんなことじゃ済まさないよ。」と申し立てていたそうだ。うん、想像に難くない。
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”クエルテン寄り”といわれたローランギャロスの観客について、
「ここ(パリ)はヨーロッパで、僕もヨーロッパから来ていて、彼は南アメリカからやって来ている。
それなのにね...。正直言ってちょっとガッカリしたよ。」と思わずグチってしまった
ノーマンだが、あれだけの闘志をみせたのだから、来年はもっと大きな声援で迎えてもらえるん
じゃないかな。
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あまり関心がないので、すっかり忘れていたのだが、今回の優勝で「2000チャンピオンズレース」
のトップへ。本人もあまり重要視していないようで、従来の52週総計のランキングの方で、もっと
上へ行きたいのだそうだ。
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13日の10時30分、故郷フロリアノポリスのHercilioLuz空港に到着。97年の初優勝時は、
そのままツアーを続行したため、今回が初の”凱旋”だ。地元のご贔屓サッカーチーム・Avaiの
ユニフォームを着こんだグガは、空港で約2千人の出迎えを受け、ありとあらゆる歓迎を受けた
そうだ。ただし、消防車によるパレード(国民的ヒーローの凱旋ではおなじみ)の申し出は、
辞退したとのこと。あくまでもシンプルにいきたいんだね。
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”2千人の出迎え”は、いつのまにか”5千人の出迎え”に変わっていた。要は”たくさん!”
ってことかな。実家へ戻っても、しばらくは喧騒から逃れられそうにないが、16日(金)から
ウィンブルドンへ向けての練習を開始し、翌週21日(水)にロンドンへ旅立つ予定。
忙しいね〜
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”消防車によるパレード”を辞退したのは、「まだまだ進歩しなきゃならない、ひとりのテニス
選手にすぎないから。」ということだが、97年の初優勝時に”銅像をたてましょう!”という
申し出を断ったときには、「ようやくスタートを切ったばかりの人間だから。」と語っていた。
まだまだ!という姿勢はあいかわらずだが、スタートラインからは、かなり進むことができたという
自覚も出てきているのかな。
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隣国ウルグアイのベテラン選手、マルセロ・フィリピーニが引退の意思を表明。最後の試合は
「クエルテンとやりたい。」らしい。おそらく、地元モンテビデオでエキシビションマッチとして
計画されると思うが、時間あるかな??
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ヘアースタイルを変えたそうな。ジャマイカ風??というと、ドレッドロックかな?よく似合いそう
だけど。しかし、「このままでウィンブルドンに出られるかなあ?あそこは色々と厳しいから。」
なんて言っているらしい。ヴィーナス・ウィリアムスのあのビーズ髪だってOKだったんだから大丈夫でしょう
と思うが、あれよりハデなのか?「でも、いつまでこのままにしているかわからないよ。カメレオン
みたいにコロコロ変身するのが好きなんだから。」
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予定通り金曜日より練習開始。当然ながら芝のコートはないので、人工芝コートでの調整だ。早めに
イギリス入りせず、あえて地元で練習するのは、「イギリスへ行けば芝のコートはあるけれど、
天気が悪いし、雨だとなかなか練習が進まないから。」昨年はこれで上手く行ったので、再び!
ローランギャロス(パリ)
May29〜Jun11 ファイナル
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優勝トロフィーは、ボリス・ベッカーの手から。さすがのベッカーも、プレゼンターとしては
まだ貫禄不足という感もあったが、優勝者がほのぼのとしているので、それもまたよし。優勝
スピーチも、全く準備してなかったなと思わせる”しどろもどろ”ぶりだったが、それもナチュラルで
よし。ブラジルでお留守番のお母さん&弟さんへも、「TV(カメラ)がどこか
わからないけど...」という言葉に、即座に反応してくれた中継スタッフのおかげで、ばっちり
カメラ目線でビッグキスを送ることができて良かったね。!
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準優勝のノーマンも、表彰式ではきちんと役割を果たしていたが、悔しさを隠そうともせず、
それが逆に気持ち良かった。マッチポイントを次々とつかまれた時にも、しっかりとサービスを
入れて行った姿勢は素晴らしかったし、チャンスはきっとやってくるよ。
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試合後の記者会見スクリプトは、優勝者だけにさすがに長い!グガもプレッシャーから開放されて
軽快に喋っていたようだ。”この勝利をどうやって祝うのか?”と質問した記者は、
きっと”ブラジル流”のお祭り騒ぎを期待したのかもしれないが、「観に来てくれた
家族やコーチとリラックスした夜を過ごすよ。この1ヶ月はずっとツアーだったんだ。ルーティン
ワークをこなして、毎朝早起きして、と言っても10時ごろなんだけど...僕にとっては
早いんです。それで、精神的にかなり疲れてきたところ。だから、自分のために静かな時を
持って、やりたいことをやって、ゆっくりするよ。」というおとなしい答え。だけど、きっと
楽しいお祝いになるんだろうな。
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やたらと歯切れの良いホスト局のインタビュアーは、準決勝後には「グスタボ!グスタボ!」と
連発していたが、決勝後は、「グガ!グガ!」を連発。最後は、「君はローランギャロスを
愛しているし、ローランギャロスも君を愛しているよ。来年、また会おう!」という、とっても
キザな言葉で締めくくってくれた。でも、嬉しい言葉だな。
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この大会は是非狙ってほしかったので、とても嬉しい締めくくり。だけど、常に、勝って!
勝って!と思っているわけではない。ただ、このひとは、負けているとき、結果が出ないときには
言葉を飲みこんでしまうようなので、時に、吐き出させてあげたいなあ...と思う。きいていて
一番ぐっときたのは、98年のシュツットガルトにおける優勝インタビュー。97年のローラン
ギャロスから1年以上を経過して、ようやくあげることができた優勝に安堵したのか、「あの優勝で周りの期待が
大きくなった。それが重くて辛かった。」と吐露。その前のローランギャロスで連覇が絶たれた時も
決して弱音は吐かなかっただけに、その言葉が重かった。今回の優勝も、はじめに”すこぶる
明るく喜んでいた”と書いたけれど、優勝が決まった直後に、深々と頭を下げた態度に、その明るさと
はまた違った心情がにじみでていたと思う。楽な道ではないけれど、これから何度でも、嬉しい
瞬間に自分を開放できるといいね。
ローランギャロス(パリ)
May29〜Jun11 第2週
- 4回戦の対戦相手は、友人でありライバルでもある、ニコラス・ラペンティ(エクアドル)。
プロ転向後の対戦成績は3勝2敗(チャレンジャーも含む)だが、2連勝した
後に2連敗し、その後に1勝をあげているパターンにしたがえば、今度も勝てるかな??
- 大会公式サイトのプレビューでは、「両者ともに、才気に恵まれ、グッドルッキングで、愛すべき
個性の持ち主。観衆はこれ以上何を望むというのか?」...などと紹介されていたが、う〜ん、片方はなかなか
グッドルッキングだと思うけどねえ...。もう片方も、しかし、最近は表情に風格が出てきて、
時にカッコ良くみえなくもないな。やはり、顔は人間の履歴書か。
- ラペンティ戦は、6−3,6−4,7−6(7-4)のスコアで競り勝ち、準々決勝へ!試合時間は3セット
としてはかなり長めの2時間38分。とにかく、ふたりともよく打つ。しかし、データ上のウィナーが意外なほど
少なかったのは、「お互い知り尽くしているから、どういうショットを打とうとしているのか読めて
しまう。」(クエルテン談)からだろうか。今回はストレート勝ちすることができたが、今後も良いライバル関係は
続きそうだな。
- 準々決勝の相手は第4シードのエフゲニー・カフェルニコフ(ロシア)。これまでの対戦成績は
3勝2敗。カフェルニコフは何やら秘策があるらしいが、グガにとっては上位選手との対戦だ。
ど〜んと打っていこう。
- WOWOWでは、セレス対ピアース戦をライブ放送中だが、そのお隣で展開していた対カフェルニコフ戦は、
終りました〜。勝ちました〜。試合時間はぴったり3時間。スコアは6−3,3−6,4−6,
6−4,6−2のフルセット。お疲れさま!
- 準々決勝カフェルニコフ戦に関するリポートをみると、第4セットの第6ゲーム終了時が
転機であったことで見解が一致している。その時点で2セットアップ・4−2でリードしていた
カフェルニコフにすれば失意の転機で、「あのときには、グスタボはコートにいないも同然だった。
僕がゲームをコントロールしていたんだから。彼の勝利にケチをつけるわけじゃないよ。だけど、
僕が勝利をむざむざと進呈してしまったんだ。」
一方のグガにとっては、2セットダウン・2−4のビハインド。「明日はブラジルに帰るんだ
なあ...と思っていた。」というのも無理はない。ところが、そこから4ゲーム連続で贈り物が
転がってきて、第5セットへ。「流れが変わった。どうしてだかわからないよ。でも、とにかく
変わったんだ...。誰かが助けてくれたのかな?」その第5セットも序盤はブレークが続いたが、
近寄ってきた勝利のチャンスを逃すことはなかった。
昨シーズンは、3つのグランドスラムで準々決勝へ進んだのはご存知のとおり。しかし、それは、
3つのグランドスラム準々決勝で破れてしまったということでもある。これまでは、それを意識した
コメントを口にすることはなかったが、やはり、相当に意識していたようだ。「コート上でそのことが
頭に浮かんできて、多分、集中力が欠けてしまったんだと思う。」「今日はかたくなってしまったし、
ナーヴァスにもなった。いつものように楽しむことができなかったよ。でも、次は違う。もっと
リラックスしてプレーするからね。」うん!それがみたいんだよ。だけど、こんな苦しい試合を
勝ちぬいてこそ先があるのだから、かたくなっても、苦しんでも、踏ん張ることだね。
- リラックスして戦う予定の準決勝の相手は、意外や、ホワン・カルロス・フェレーロ(スペイン)
に決定。なんと、同胞のアレックス・コレチャをストレートで下してのベスト4進出である。
「クエルテンとは初対戦だし、楽しみだ。」と語るフェレーロに対し、記者会見時には、まだ誰が
相手になるのか知らなかったグガのコメントは...「ここまできたら、誰が相手になろうが
関係ないよ。みんなタフガイなんだから。技術的な違いも関係なくて、いかに自分が強いと
思えるかにかかってくるよ。」
- 実績のある4選手が準決勝に進出した女子に対し、男子の4選手は全員20代前半という
新興勢力。しかし、そのうち3選手がシード勢というのだから、ある意味では順当な勝ちあがり
といえるのかもしれない。そのなかで、唯一のグランドスラムタイトル保持者であるグガは、
挑戦を受ける立場。挑戦する立場の方が楽しいかもしれないけれど、いつまでもそうしては
いられないもんね。若いフェレーロに対し、どのような対応をみせてくれるか、私も
楽しみにみてみよう。
- 2日間の中休みの1日目。準々決勝の疲れをとるのが第一だが、チリのジュニア選手を相手に
1時間の練習試合も行った模様。20歳のフェレーロ対策だろうか?
- 3年ぶりの決勝進出!!スコアは、7−5,4−6,2−6,6−4,6−3。試合時間は
3時間38分。リラックスしてプレーすると言っておきながら、コートに登場した時から
硬い表情。試合が始まっても硬い動きで、どうなることか...と、やきもき&ハラハラしたけれど、
よく頑張りました!
特に、最終セットの第7ゲーム、ブレークポイントにおける、まさに一球入魂のサービスエース
には背筋がゾクッとしてしまった。そこで入るんなら、もっと前に入れておけよ!という気も
するのだが、最近は肝心なポイントで本当によく集中しているなあ。(あまりに集中しているので
、表情がちょっと怖いけど。)
しかし、相手のフェレーロも素晴らしかった。動きは速いし、ストロークはキレも威力もあり、
同じくキレも威力もあるはずのクエルテンのストロークが、押さえこまれて全く飛んでいかないほど。
多分、”グガの苦手プレイヤー分類”では、リオスと同じタイプに入るんじゃないかな。しかし、
醸し出す雰囲気はリオスとは全く別物で、ラテン系というより、ロシアあたりからやって来たような
涼しげな表情が印象的である。これは人気が出そうだな。
ローランギャロス(パリ)
May29〜Jun11 第1週
- 2000年ふたつめのグランドスラムが開幕。今季5戦のマスターシリーズ優勝者が全て違うという
結果でもわかるとおり、大本命不在の大会で、シード勢も予選通過組も、それぞれにチャンスが
ありそうな気配である。
クエルテンの初戦の相手は、今季コペンハーゲン(インドアカーペット)で優勝を果たしている
19歳のアンドレアス・ヴィンシゲラ(スウェーデン)。注目の”YoungGuns”の一角であり、
特に若手が思いきってぶつかってくるローランギャロスだけに、要注意。しかも、初日のスザンヌ・
ランラン・コートの第1試合目ということは、11時開始のゲーム。午前中は苦手なんだよね?!
- パリの11時=こちらはまだお仕事中。ライブスコアをPC上に開いたままでミーティングに
参加して、1時間と数分後に戻ってきたら、すでに終わっちゃってて、あら、ビックリ。
スコアは6−0,6−0,6−3。試合時間はベスト・オブ・5セットマッチとは思えぬ1時間
13分。データをみると、スコアほど良い出来でもなさそうなのだが、若いヴィンシゲラが
空回りしちゃったか。WOWOWの放送でチェックするべし。(なんと、この3週間足らずのあいだで、
8試合目のTV観戦!ありがたいことだ。)
- 放送をみたところ、想像したとおり、力が入ったヴィンシゲラが調子を整える間もなく、押し切ったという
試合だったが、これは、初対戦を圧しておきたかったこと、それから、風が強い日はとにかく打つ!
という原則を守った上での試合運びだったようだ。2回戦からは、また違った展開になるとは思うが、
出足が悪いよりは、良い方がいいというもの。しかし、次戦はもっと暖かくてお客さんがたくさん
入る時間帯でプレーしたいね。
- 別にどうでもよいことだけど...まるで、ライオン丸のような髪だ。昨年は、ほとんど
坊主頭に近い短髪だったのに、1年でよく伸びるもんだ。
- 試合後の記者会見では、序盤にリードを広げることができたおかげで、リラックスしてリズムに
乗れたと語り、”本命”に挙げられることに対しても、「もう慣れたよ。」と余裕の発言。
「今日のように初めから良いプレーを展開できたら、相手は、”優勝候補”を強く意識するし、
それを利用して更に圧力をかけることができる。だから、本命視されるのも悪くないよ。」
- 記者会見からもうひとつ。これは、日本語にすると意味が制限されて面白味がなくなるので、
原文のままでいきます。
−Did you take lessons from last year, from your defeat
last year?−
−Guitar lessons only.−(テレ気味の口調ながら、間髪を入れずの即答!)
- 2回戦のマルセロ・シャルペンティエ(アルゼンチン)戦は、7−6(7-5),6−2,6−2
で無事突破。試合時間は1時間58分。すでに調子を上げている予選あがり選手との対戦は
やっかいだと思ったが、第1セットこそ、「悪くはなかったけれど、賢いプレーではなかった。」が、
その第1セットをタイブレークで振りきってからは、「力みも無くなったし、相手のパワーを
利用して、いいリズムでプレーできた。」そうだ。これで、2試合連続ストレートセット勝ち
だが、「これからは、緊迫した試合が続くよ。」...そりゃそうだ。次の相手はマイケル・
チャン(米)だし。
- チャンとの対戦成績は1勝2敗。しかし、3戦ともアメリカのハードコートでの対戦で、
ヨーロッパのクレーでは初対戦である。最初の難関であることは間違いないが、負けちゃ
いられないね。
- センターコートの第4試合として
夕方遅くに始まったチャンとの3回戦は、日没寸前にようやく決着。試合時間は2時間59分。
スコアは6−3,6−7(9-11),6−1,6−4で4回戦進出だ。膝のケガから始まった低迷期
から復活しつつあるチャンは、破れても堂々とコメントし、「大会前から言っているように、
彼(クエルテン)が本命だよ。」と折り紙をつけてくれた。「とても手堅いストロークを繰り出した
後に、決め球の”重い”ショットをうつ。これはクレーコートで最も効果的なんだ。」という
ことだが、クエルテンのショットに対して、”重い”という表現を用いるのは珍しく、もう少し
コメントをきいてみたい気がする。
- 4回戦進出はめでたいが、またしても背中(腰?)の治療を受けたようで、ちょっと心配。
大事をとってのものならよいけれど...。とにかく、体調維持が最も大切だから、日没順延・
翌日再開にならなくてよかった〜。
- 1日遅れで記者会見のビデオ&スクリプトがアップされていたが、何やら(ヨーグルトかな?)
食べながら回答している様子以外は特に目立ったところはなし。心配した背中の具合については、
「ちょっと筋肉に張りを感じたので、ほぐしてもらった。張りを感じたままでプレーを
続けると、すぐ痛みが走るようになるのはわかっているからね。その前にケアしてもらった
んだ。」ということなので、ひとまず安心。
なか休み中の後日談...
〜May28
- ジャーマンオープンでクエルテン似のヘアースタイルで注目され、決勝の日は
グガと同じウェアーを着て選手入場の先導を務めたのは、ボールボーイのデビッド・
コワルスキー君15歳。グガ本人も嬉しそうに、「なんだか兄弟みたいな感じだね。」
- 大会期間中、天を仰いで何やら話しかけるシーンが目立ったパソス・コーチだが、
大切な友人を亡くしたばかりだったのだそうだ。グガによると、「彼(パソス)に最初のラケット
を与えた人物」ということなので、いわば恩師の恩師。優勝がいい恩返しになったかな。
- そんなものがあったとは知らなかったが、97年のローランギャロス、99年の
モンテカルロとローマ、そして今回のハンブルグ優勝で、「土のグランドスラム」を達成。
それぐらいなら何人もいそうなものと思ったが、クエルテンでわずか5人目。
- そんなクレーコートでの好成績もあって、”クレーコート育ち”と表現されるが、彼がテニスを
始めた頃の故郷フロリアノポリスには、維持コストが高いクレーコートはリゾートホテル
ぐらいにしかなく、本当の意味では”ハードコート育ち”。でも、やはり土の上が一番居心地
良さそうだな。
- ”なぜかサフィンも同席しての(試合後の)記者会見”は、サフィンがビールを持ってグガの
会見に飛び入りし、お互い乾杯した後、じゃあ、一緒にやっちゃおう!ということで実現した
らしい。インタビューのスクリプトを読むと、あまり掛け合いはなかった様子だが、英語の
方は、サフィンの方がはるかに上手である。
- 英語といえば、ATP Tour Showに出ていたエラウナウイ(モロッコ)。なんだかお手本のような
正しい英語を話す人である。サフィンも98年ごろはあまり話せなかった様子だが、必要に
せまられ、且つ、脳細胞が若いとしっかり進歩するものなんだな。グガを含むブラジル勢はクセがあって、間違いも多いの
だが、皆なかなかおもしろい表現をするので、読むのが楽しい。
- 単複優勝を飾ったシボレー・オープン(サンチャゴ)の準決勝、決勝の模様をTV観戦。スコアを
みていた分には楽勝だったのかと思っていたが、結構苦戦していたんだなあ。身体のキレも今ひとつ
で、やはり、当時背中の痛みに悩まされていたというのは事実なんだろう。優勝決定時も、嬉しいという
よりもホッとしたという表情。見守っていたお母さんの方が嬉しそうだったな。
- そのシボレー・オープンの表彰式では、スペイン語でスピーチ。イタリア語よりもこちらの
方がスムーズ。ラペンティ(エクアドル)とのダブルスでは、どちらの母国語で打ち合わせるんだろうと
思っていたが、これならスペイン語で大丈夫そうである。
- ローランギャロスのドローが決定。第5シードがついたが、1回戦の相手はイタリア系スウェーデン
人のアンドレアス・ヴィンシゲラ。あらら...。これは1回戦から全力でいかねばなるまいね。
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