Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2001 Vol-6
Vol-6は、2年連続3度目の優勝を飾ったローランギャロス 特集!生観戦も実現できて私にとっても印象的な大会に...。
プレミア必至?! Jul 5
”ローランギャロス3度のチャンピオン”というロゴだが、実は、当初のデザインでは、 ”ローランギャロス2度のチャンピオン”となっていたらしい(この切手発売が決まったのは ローランギャロス決勝の前週)。もし、第一版が残っていれば、それこそプレミアものだな。
ワーカホリック(?!)の活動再開 Jun 19 〜 Jul 4
コーチのパソスさんは、この件について、「グガはハリウッド・スターじゃないんだから...。 スポーツ選手は、それぞれのフィールド(テニスの場合はコート)で表現するんだ。」と語るが、 当人たちは、”スポーツ選手”と考えていても、マスコミにとっては、”有名スター”。スターに 対するマスコミの要求は限りないだろうし、グガ&パソスさんも頑固者とお見受けするだけに、 この”ズレ”はずっと続いていくのだろうな。
ひとつは、グガ自身が、”スター”として受けとめられていることを自覚しているからこそ、 帰国直後のインタビューを避けたのだろう。疲れている時には、ポジティブな心境に なりにくいし、そうなると言うべきではない事も口にしてしまう恐れがある。だからこそ、 昨年のマスターズ・カップ・リスボン直後と同じく、グガが”ボクの安全弁”(=ボイラー等の内部 圧力が上がりすぎた時に開き、爆発を回避する働きをする)と呼ぶサーフィンでリラックスした後に、 記者会見という形をとっているのだと思う。事実、今回の記者会見では、元気一杯で、テニス以外の 質問にもきちんと答えていたらしいから、それで良いのではないかな。
これには、「それは新聞で読んだけど、正式にご招待はなかったよ。」と語るグガだが、「彼の 言葉は嬉しい。スポーツ関係者からの賛辞は特に嬉しいよ。何かを成し遂げるというのは困難で、 良い時もあれば悪い時もあるということをよく理解している人達だからね。」
コート上のミケランジェロ?! 〜 Jun 18
今回も帰国日程は秘密のままだったが、たまたま、日本&韓国で行われたコンフェデレーションカップ に参加したサッカー代表チームの帰国と重なってしまい、ふがいない成績といわれた代表チーム を待ちうけるマスコミ群の真っ只中に到着するはめとなり、カメラやマイクを掻き分けながらの帰国となった らしい。
その後は、フロリアノポリスへは戻らず、サンパウロ郊外のビーチにある知人の別荘で休養中。 その別荘地一帯は、関係者以外はアクセスできないように厳重に警備されているらしいが、敵もさる もので、しっかり写真は撮られている。しかし、普通にビーチで日向ぼっこなどしている様子で、 特にもの珍しいものでもなし。
そのペレイラ氏は、これまでずっと風景画のみを描いてきたそうだが、ローランギャロスのグガの プレーに触発されて、ちょっと違うものを描いてみたくなったらしい。「グガの肖像画を描いて、 それをプレゼントしたい。まるで人の生き様をみせてくれるような彼のプレーを描きだしたいね。」
ローラン・ギャロス (パリ)ファイナル Jun 10
3度目のローラン・ギャロス優勝、あめでとう!!!とても、とても、厳しい環境の中で、 あれだけの強者7人を破って優勝するのがどれだけ大変か...。そのことを、しみじみと 実感させてもらった大会で、あなたがトロフィーを掲げてくれて、とても嬉しい。今は ただ、ありがとうを言いたいな。 おめでとう! そして、ありがとう!ローラン・ギャロス (パリ)第2週目 Jun 3 〜 Jun 9
3−6・4−6・7−6(7-3)・6−3・6−1というスコアは、改めてみても冷や汗もの。 5セットマッチに強いといわれるクエルテンだが、1−2からの逆転はあっても、0−2からの 逆転はなかなかないことだ。途中で切れてしまいがちの展開だったが、我慢することができたのは 、ディフェンディング・チャンピオンの意地だろうか。タイトル防衛のプレッシャーは 重たいものだが、しっかりと背負っていれば、特別な力も与えてくれるものなんだろう なあ。
あっぱれな奮闘をみせたラッセルは、このグガのパフォーマンスに関して、「彼があれだけ 勝利を喜んだのは、(自分が苦しめたという証拠でもあり)僕にとっても良いことだよ。」と 気持ちの良いコメントを述べていた。とにかく、あの脚力は素晴らしい。もっと他の選手も 苦しめておくれ。
得体の知れない相手に大苦戦した後だけに、グガも集中して好スタートを切り、第1セットを 早々とゲットしたが、もちろん一気に押しきれる相手でもなく、第2セットはミスを多発して 落とし1セットオール。その後はまさに一進一退の攻防だったが、最終結果は、6−1・3−6・ 7−6(7-3)・6−4で準決勝進出!
このコメントを伝え聞いたグガは、「彼は僕の絵をみたことないんだね。」とおどけ、「コート上 ではマジックも披露できるけれど、画用紙を前にしたら、僕は予選に回んなきゃならないよ。」
この立候補に関しては、「フロリアノポリスで開催されれば、僕にとっては嬉しいことだよ。ホーム で皆に応援してもらえるんだし、大きなパーティーみたいなものだね。」とコメントしつつも、冷静に ”苦言”も呈している。「ブラジル(のテニス界)にとっては、最善のこととは思えない。 マスターズは偉大な大会だよ。でも、現実的にもっと考えなきゃならないのは、若いプレーヤーが 参加し、競うことができるようなATPトーナメントを開催できるようにすることだ。」
逆に、フェレーロにとっては気が滅入る一戦になってしまったが、”本命”としてグランドスラム イベントを戦う身には、よく起こることなのだ。クエルテンだって、モンテカルロ&ローマを制して 乗りこんできた'99年に十分味わったこと。敗戦は辛いけれど、貴重な経験になるに違いないよ。
ローラン・ギャロス (パリ)第1週目 May 28〜Jun 2
以前から、1度は覗いてみたいと思っていたクレーのビッグトーナメント。そして、1度は眺めてみたい ”赤土の グガ”。これは行くしかないだろう...というわけで、行ってきましたローラン・ギャロス。 第1週目のみというのが残念だったけれど(贅沢?!)、予想以上 のお楽しみが満載で、本当に楽しんできました〜!クエルテン中心の話題も山盛りだけど、 少しづつアップしていく予定です。最終調整 〜 May 27
予想していなかったといえば、最も予想外なのが、初優勝から4年が経過しても、なおも 漂う”素朴感”。'97年、初優勝を喜ぶ初々しい姿に思わず笑みを誘われながら、でもきっと、 すぐに”スター”になっちゃうんだろうなあと思ったものだが、雰囲気はほとんど変わらない じゃないか。”素朴”であっても決して”地味”ではないので、もう、このままいっちゃって 下さい。