校長先生の挑戦 体育大会に向けて

私が勤務する熊本市立井芹中学校の、体育大会へ向けての取り組みを紹介します。平成15年度までは二年に一回の体育大会でしたが、地域と生徒の要望に応える形で、毎年実施することとしました。先生方も生徒たちも、よく活動したと思います。

上の写真は、5月22日に開催される体育大会の練習風景です。2年生の学級対抗種目は、長縄でした。最初は0回1回でしたが、自主的に集まり、朝・昼・放課後と練習を重ねました。三分間で何回飛べるかというものです。二週間の期間中に生徒は協力し、30回以上記録した学級も出てきました。この頃になると、帰りの会のあと下校する生徒が一人もいませんでした。
右の写真は、応援団の練習風景です。団長のお母さんに聞いて分かったのですが、親子で振り付けの練習を重ね、二日間徹夜したとのこと。当日はすばらしい演舞を披露してくれました。

こちらは事務室の先生です。かなり古くなった朝礼台を、新しくしてくれました。天板の交換、パイプのさび落とし、ペンキ塗りとしてくれたので、新しくよみがえりました。誰かが言ったそうです。「福井先生に対し、こんなに汚い朝礼台は失礼ではないか。」 その言葉を聞いた先生が、3日間かけて作業しました。言った本人は何もしなかったようです。
体育大会の前日、ある先生が私に向かって「土足禁止です。」と言いました。そこで、選手入場のときは靴を脱ぎ、靴下のまま立っていました。生徒は気づかなかったようです。私のために努力してくれた先生に対して、敬意を払う意味もあったのです。

今度の写真は、パネル係です。練習期間中は三階美術室で作業をしますから、前日まではまったく目立ちません。21日の準備のときに、初めて大きなパネルが運ばれてきます。左は中庭で組み立てているところです。大会当日の朝、応援団席の中央に掲げられます。今年も力作でした。

今年は、全校生徒によるマスゲームもプログラムに入りました。予行のときに撮影されたビデオを、体育館で生徒に見せてくれました。370名の集団は、個人の動きは理解しても、全体の様子はつかめないからです。その後生徒が頑張ったのは当然のことです。
右の写真は、体育科の先生が運動場の整地をしている場面です。お昼にはホースで水がまかれ、さらに整地されました。雨具を着て、野球部のトンボに乗っています。

より良きものを求めて、先生方は頑張りました。朝からの練習には先生も傍にいて、叱咤激励しつつ、生徒の事故防止もしてくれました。生徒も頑張りました。1年生はきつかったと思いますが、学級のために、所属する団のために汗を流しました。このページは、先生と生徒の努力をたたえるために作成しました。