校長先生の挑戦 夏の日の草取り これでもかこれでもか

8月は、暑くて長い夏休みです。学校へ来てもすることがなく、私の日課は草取りです。炎天下でも元気よく育つのは、子どもと雑草です。左の写真は、校庭の一部です。誰かが種をまいたわけでもないのに、勝手に生えてきます。運動場で草が生える場所は、子どもが遊ばない場所や雨水がたまる場所が多いのです。そして学校は、除草剤を使用しないのです。
山砂は乾燥すれば石のように硬いのですが、雨が降れば柔らかくなる性質があります。そこで雨上がりは、耕運機で耕すことにしています。耕運機の刃は、草の根も一緒に掘り起こしてくれます。このまま草が枯れればいいのですが、そうはいきません。

掘り起こした草は性質が強いので、放置しておけば根付きます。そこで草取りがまで、拾い集めなければなりません。白雪姫と呼ばれる色白の私ですから、直射日光は危険です。ビーチパラソルを立て、作業を続けました。前進するときには、パラソルも移動します。
運動場のトラックとフィールド部分は、大切な場所です。耕運機で掘ることはできません。そこでは刈り払い機が活躍します、一度如雨露で土をしめして、刃(チップソー)で刈ります。こうすれば刃は土に深く入るし、刃こぼれもせず、ほこりもたちません。

別の日には、写真のようなこともしました。重さ10kgくらいの鋼材に重しを乗せ、軽トラックで引っ張るのです。雨上がりの数日後の状態がよく、鋼材が草を根から引き抜きます。これがしたくてトラックを買ったわけではありませんが。重しをはずして走れば、でこぼこの土をならして整地することも可能です。
このような方法を用いて、数週間草取りを継続しました。確かに草がなくなりました。保護者の方数人が、運動場の草がないことに気づきました。「きれいになりましたね。」の一言で、疲れもとれます。実は一学期の終業式で、山北の子どもたちに約束したのです。夏休みの間に、運動場の草を取ってしまうと。