校長先生の挑戦 サクラの記念植樹

平成17年4月1日付けで、本校に新規採用の先生がやってきました。その名は、泗水さくら先生です。年齢その他は秘密です。初任者とは思えないほどしっかりしていて、明るい雰囲気が特徴です。出勤時間は早く、朝から先生方と一緒に清掃活動をしています。仕事を覚えるのも早く、学年主任も助かっています。

上の写真は、職員室での一こまです。慣れない職場で先輩の仕事を手伝い、一日中がんばっています。さくら先生は、今年一年間初任者研修を受けなければなりません。皆の期待に応えて、研修も積極的に行ってくれるでしょう。さて、事務室の先生に提案して、記念植樹をしてあげようと計画しました。実は昨年秋の台風で、中庭に植えてあった大きなサクラが根元から倒れたのです。

平成17年4月18日(月)の3時間目、さくら先生による「サクラ記念植樹式典」を挙行しました。サクラの木は高さ3mほどあり、ソメイヨシノとチハラザクラの二本です。皆で木を運び、穴を掘り、培養土を準備して、いよいよ本人の登場です。おもむろにスコップを使って、周囲の土をサクラの根元に入れました。事務室の先生方5人と、廊下から生徒が眺めていました。一斉に拍手が起こり、本人も満足しています。何回も記念写真を撮りました。

 

教師になった者は誰もがそうですが、初任の学校の思い出はいつまでも鮮明に残ります。私自身も最初に赴任した学校は、阿蘇町立乙姫小学校でした。30年以上も経過したのに、児童の名前と顔は覚えています。さくら先生にとっても、井芹中の思い出はいつまでも残るはずです。生徒がしっかりしていますから、楽しい思い出をたくさん残してくれるでしょう。
誰かが言いました。「校長先生、初任者の先生に記念植樹をする学校はここだけでしょうね。」その通りです。いづれ転勤しても、この生長したサクラを見にくるでしょう。