校長先生の挑戦 定期演奏会を堪能

 

井芹中学校に合唱部があります。指導者は田尻洋一先生です。田尻先生は本校二年目ですが、何と「第一回定期演奏会」を企画したのです。本校創立18年目の本校にとって、新しい歴史を作ってくれました。このページは、演奏会の様子を紹介したものです。

平成17年3月29日(火)の午後7時に、華々しく開演しました。会場は、熊本市国際交流会館7階ホールです。オープニングの曲目は、「花はひとりで咲きません」。私にも案内がありましたので、妻とでかけました。この広い会場で、保護者や卒業生の前で挨拶をしたのです。やはり、緊張しました。会場には200人ほどの方がいて、私を見つめています。この日は体調が悪く、熱と咳に悩まされました。しかし、田尻先生の熱意を感じていますから、欠席などできるはずがありません。

日本人学校から帰国して、田尻先生は本校に着任したのです。指導の専門は、本当はブラスバンドなのです。それでも嫌な顔をせず、日夜練習に励み、合唱部のレベルを上げました。県合唱コンクール、そして九州合唱コンクールでも見事「金賞」に導いてくれました。合唱の指導でこれだけの指導力を持っていますから、ブラスバンドの指導はかなりのものと思われます。

第1部での曲は、次の通りです。「思い出のグリーングラス」「サッカーによせて」「春に」「アヴェマリア独唱」「アヴェマリア」「信じる」「詩篇第150番」「Lafa−lafa」。私が一番好きな曲は、「Lafa−lafa」です。

 

第二部になり、最初の曲目は「ちいちゃんのかげおくり」です。生徒も服を着替えました。この曲は戦時中の出来事を題材にしたもので、悲しい物語になります。会場は静まり、司会者の朗読も悲しみを誘います。さて、この後は[卒業生のコーナー]になりました。

すでに二十歳近くになっている彼女たちは、全日本合唱コンクールで金賞を獲得した実力を持っているのです。当時の先生も協力があり、指揮をしていただきました。卒業生もこのような発表の場を与えられ、きっと喜んだことと思います。なつかしい顔ぶれに、話に花が咲いたことでしょう。今回の定期演奏会は夜だったため、在校生には案内がありませんでした。来年は保護者同伴ということで、たくさんの生徒に聞いてほしいと願っています。

田尻先生が私に話した言葉に、「先生、コンクールもいいですが、地域との交流も大切だと思います。」というのがあります。言葉の通り、地域の行事に生徒とともに出かけ、すばらしい歌声を何度も聞かせてくれました。合唱部の発展を期待しています。