校長先生の挑戦 冬至・元日の日の出 古代の歴史

ここ玉東町に元日という地名が残っています。正式には、玉東町白木字元日です。古代中国では冬至の日を元日として暦を考えていたということです。昼の時間が約9時間45分ともっとも短いこの日は、最も棒の影の長さが長くなる日でもあります。この日には毎年、玉東町「史談会」の皆さんが集まり、「日の出観望会」をします。平成12年12月21日のことです。私も7時頃到着して、受付で記帳しました。

史談会の皆さんは、早朝からその準備をします。参加者に対して甘酒がふるまわれます。ミカンも準備してありました。田んぼの焚き火で暖を取り、待つこと30分、雲が厚く日の出は見えませんでした。かなり寒い中、遠くから来た人もいましたが、残念でした。私は12月20日に下見、21日に参加、22日に撮影と三日間でかけました。

この日の出は翌22日のものです。小高い丘の頂上が、凹型に切ってあるのがわかりますか。岩切とよばれる目印です。この日も10人くらいの人が撮影に来ていました。冬至元日の暦は、太陰暦の原型だそうです。日の出を眺めつつ、山北小学校の子どもたちが1年間、事故にあわないよう祈願しました。

兎にえさを運ぶ